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日本だけでなく、世界の投資家からも熱い視線が集まるASEAN諸国。その理由を人口やGDPの世界ランキングから紐解いていきます。

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    「人口ボーナス期」…ASEAN諸国でこれからも続く

     

    東南アジア地域の国々が加盟する、地域協力機構である東南アジア諸国連合(Association of South‐East Asian Nations)、通称ASEAN。1967年のバンコク宣言によって宣言された地域の政府間組織です。当初の加盟国は、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポールの5ヵ国。現在はブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアが順次加盟し、現在は10カ国で構成されています。

     

    これらの国が投資家から注目を集めるのは経済成長。さらに豊富な労働力に着目して、多くの海外企業がASEAN諸国に進出しています。

     

    ASEAN諸国の総人口は約6.5億人で、日本の総人口の5倍強。そのなかで最も人口が多いのが「インドネシア」で2.7億人。フィリピンも1億人を超えています。

     

    【総人口】

    「インドネシア」273,524千人(4位)

    「フィリピン」164,689千人(13位)

    「ベトナム」97,339千人(15位)

    「タイ」69,800千人(20位)

    「マレーシア」32,366千人(45位)

    「カンボジア」16,719千人(71位)

    「シンガポール」5,686千人(115位)

     

    出所:世界銀行(2020年)

    ※(カッコ内)は世界順位

     

    さらに注目されるのが、人口ボーナス期。生産年齢(15歳以上65歳未満)の人口比率が増加を続けているか、というもので、先進諸国はすでに終了しているといわれています。それに対して、ASEAN諸国はこれからも人口ボーナス期が続く国ばかり。特に「カンボジア」や「フィリピン」は世界でも人口ボーナス期が続く国として注目されているのです。

     

    【人口ボーナス期】

    「シンガポール」2025年ごろまで

    「タイ」2025年ごろまで

    「ベトナム」2030年ごろまで

    「インドネシア」2035年ごろまで

    「カンボジア」2045年ごろまで

    「マレーシア」2045年ごろまで

    「フィリピン」2050年ごろまで

     

    出所:国際通貨基金(2021年)

     

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