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相続放棄すべきか?「故人の借金」を調べる方法
相続が発生したとき、亡くなった人に借金があれば、その借金まで相続しなければなりません。これを回避する代表的な手段は相続放棄です。
相続放棄は原則として、相続があったことを知った日から3ヵ月以内に行う必要があります。
しかし、放棄の手続きをとったほうがいいのかどうかは、借金の全容がわからなければ判断のしようがありません。借金などの債務は通常10年を過ぎると消滅しますし、過払い金があるケースもあるので、借金の内容をしっかり精査して検討する必要があるのです。
そこでここでは、亡くなった親の借金を調べる方法について解説していきます。
まず、銀行、信金、農協といった金融機関からの借金は、基本的に「全国銀行個人信用情報センター」で確認することができます。もし亡くなった人がこのセンターに加盟する金融機関から借金をしていれば、情報開示をしてもらうことで、その内容を知ることができます。
情報開示のためには、センター宛てに郵送で必要書類を届ける必要があります。必要書類は下記の6点などであり、センターのホームページ等で詳しい確認が可能です。
- 定額小為替1000円分
- 登録情報開示申込書(法定相続人用)
- 被相続人の死亡を証する資料(戸籍謄本の原本など)
- 相続関係説明図(相続人が第3順位の者である場合)
- 運転免許証やパスポート等の本人確認書類のコピー
- 開示請求者(申込者)が法定相続人であることを証する資料(戸籍謄本の原本)
クレジットカードでの決済も、借金のひとつです。カードの借金や消費者金融からの借金の残りについては、「JICC」や「CIC」で確認できます。こちらにも情報開示の申し込みをしておきましょう。