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若い社員たちは公的年金もほとんどもらえないだろう…
【事例】若手中心の社員のため確定拠出年金を導入したZ社
●業種:販売・サービス業
●従事者数:9名
●現在の退職金制度:中小企業退職金共済(中退共)、選択制確定拠出年金
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C社長が2008年に創業したZ社は、実店舗とネットを併用した販売業者です。現在の従業員は9名。会社を設立してすぐに中退共に加入しましたが、C社長はすぐに、別の退職金制度も用意したほうがいいのではないかと考えるようになったそうです。
「実は、中退共には、ちょっとしがらみがある人からすすめられて加入したのです。正直、私自身はあまり魅力を感じなかったので、掛金も抑え気味にしていました。
ただ、うちは若い社員が多くて、たぶん公的年金もほとんどもらえないだろうから、少しでも足しになるようにはしてあげたいと強く思っていました。とはいえ、小さい会社なのでまとまった多額の退職一時金を用意することは難しいのも事実です。
そこで、せめて……、という感じで中退共を利用していたのです」(C社長)
その後、しばらくしてから銀行の担当者と話をしているなかで企業型確定拠出年金のことを教えられ、説明を聞くうちに「これなら自分の会社でもやれそうだ」と魅力を感じたそうです。
そこで、改めて銀行に導入の相談に行ったところ、担当者から私たちのことを紹介され、お付き合いすることとなりました。