「公的年金はほとんどもらえないだろうから…」社長が若手のために導入した“1つの制度” (※写真はイメージです/PIXTA)

企業型確定拠出年金とは、企業から拠出された掛金とその運用収益との合計額をもとに、将来の給付額が決定する年金制度です。実際に経営者はどのような考えで導入し、どのような効果を感じているのでしょうか。ここでは2008年に創業した「若手中心の販売業者」での事例を、企業年金コンサルタントの細川知宏氏が詳しく解説していきます。 ※プライバシー保護のため、細部は多少変更しています。

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若い社員たちは公的年金もほとんどもらえないだろう…

【事例】若手中心の社員のため確定拠出年金を導入したZ社

 

●業種:販売・サービス業

 

●従事者数:9名

 

●現在の退職金制度:中小企業退職金共済(中退共)、選択制確定拠出年金

 

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C社長が2008年に創業したZ社は、実店舗とネットを併用した販売業者です。現在の従業員は9名。会社を設立してすぐに中退共に加入しましたが、C社長はすぐに、別の退職金制度も用意したほうがいいのではないかと考えるようになったそうです。

 

「実は、中退共には、ちょっとしがらみがある人からすすめられて加入したのです。正直、私自身はあまり魅力を感じなかったので、掛金も抑え気味にしていました。

 

ただ、うちは若い社員が多くて、たぶん公的年金もほとんどもらえないだろうから、少しでも足しになるようにはしてあげたいと強く思っていました。とはいえ、小さい会社なのでまとまった多額の退職一時金を用意することは難しいのも事実です。

 

そこで、せめて……、という感じで中退共を利用していたのです」(C社長)

 

その後、しばらくしてから銀行の担当者と話をしているなかで企業型確定拠出年金のことを教えられ、説明を聞くうちに「これなら自分の会社でもやれそうだ」と魅力を感じたそうです。

 

そこで、改めて銀行に導入の相談に行ったところ、担当者から私たちのことを紹介され、お付き合いすることとなりました。

さんびゃくしゃ 代表 企業年金コンサルタント

1964年生まれ、大阪府出身。2010年大和証券株式会社を退職。
その後独立し、2011年に資産運用を中立的立場でアドバイスするIFA法人を設立。顧客の信頼を得て、初年度を除いて10期連続黒字化を達成。
中小企業を元気にする企業型確定拠出年金を全国に普及するため、2021年には社会保険労務士、税理士と連携して「さんびゃくしゃ」を設立。
ホームページなどを通じて企業型確定拠出年金の導入をサポートしている。

著者紹介

連載社員を幸せにしながら社長の資産を増やす方法

※本連載は、細川知宏氏の著書『社員を幸せにしながら社長の資産を増やす方法』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

社員を幸せにしながら社長の資産を増やす方法

社員を幸せにしながら社長の資産を増やす方法

細川 知宏

幻冬舎メディアコンサルティング

社員の退職金・年金を「見える化」し、社長の老後資金も増やせる⁉ 中小企業だからこそ活用できる「企業型確定拠出年金」を徹底解説。 本書では、大手証券会社勤務を経てIFA(金融商品仲介業者)となり、数々の「企業型確定…

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