【関連記事】ビビる大木も感動!銀座の天ぷら職人が、跡取り息子に「何も教えない」深い理由
渋沢栄一は70代になっても勉強をやめない
渋沢栄一:葉のためには枝を、枝のためには根を、培養させねばならない
ただ今40代半ば、あと4年で50代に入ります。そろそろ、僕にとっての50代、60代戦略を考えなくてはなりません。何か、お笑い芸人が「戦略」と言いますと、少し照れるわけですが、しかし僕たちといえども戦略が必要な時代になったと思っています。
僕の今までの考えでは、20代で手を抜くと30代がダメになる、30代で手を抜くと40代がダメになる、40代で手を抜くと50代がダメになると思いながら生きてきました。
ですから、今振り返りますと、人生とは結局、手を抜くことが許されないと思っています。「手を抜くことが許されない」と考えると少し疲れた気分になります。少し気分はブルーになりますが、40代で手を抜いてしまうのはよくないなと感じています。
「手を抜かない」と言いますと、少し気分はお疲れ気味になりますが、その気分に喝を入れていただいたのが、渋沢さんでした。「葉のためには枝を、枝のためには根を、培養させねばならない」という言葉があります。一言で言えば、「人生は日々、努力にある」になります。
渋沢さんは70代になっても、どんなに老境に入っても、せめて勉強することだけはやめないと心に誓ったそうです。僕はこうした渋沢さんの愚直なところを学びたいと思います。
■僕はマイナス思考だけれど……
僕は基本的に「マイナス思考」です。デビュー当時、いや学生の頃から、「プラス思考ならいいのに」とさんざん思ってきました。ただ、マイナス思考は悪いことだらけかというと、そうでもない気がしています。マイナス思考のよい面は必ずあります。
たとえば、マイナス思考によって慎重に行動します。何かミスをしたときに「あ、やっぱりな」と、失敗の原因を明らかにする行為を自然と行っています。これは僕が日々、「どこかで、失敗するかもな」と思っているからです。