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「人間性の重視」によって面接の配点は増加傾向
医学部受験では近年、「人間性」が重視される傾向にあります。大学の受験担当者が、「うちの大学の二次試験では、学科と面接のウェイトがひっくり返る」と公言することもあるくらいです。つまりこれから先、医学部受験の世界では、国公立・私立を問わず、「面接で落ちる」というケースがさらに増えてくると考えられます。
実際、各大学の配点を見ると、面接重視の傾向は明らかです。国公立の例でいうと、筑波大学(前期)では、個別試験の1400点中500点、弘前大学(一般枠・前期)では500点中200点と実に3分の1以上が面接に割り当てられています。
また、東京大学理科三類にも面接試験が復活しています。1999~2007年度に実施されたのちは廃止されていたのですが、2018年度から再び実施されているのです。募集要項にも「学力試験の得点にかかわらず不合格となることがある」との内容が明記されています。
近年、医師や医学生の不祥事にまつわるニュースが増えていますよね。こうした問題を水際で食い止めるために、面接で学生の人間的成熟度を厳しくチェックしたいというわけです。
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面接でMMI(Multiple Mini Interview)形式が増加していることにも、人間性を見ようとする目的がうかがえます。事前に告知している大学はもちろん、そうでない大学もこの方式での質問を取り入れることが増えてきました。
これは、例えば「いまあなたは地下鉄に乗っています。そこへ酔っ払った人が入ってきました。あなたはどう対応しますか?」「ではその人が暴力を振るっていたらあなたはどうしますか?」といったことを、矢継ぎ早にどんどん聞いてくる質問方式です。
反対に、大学の志望理由などはほとんど聞かれず、医師の志望理由さえも聞かないところがあるくらいになってきています。そこはもう書類で見るので…、ということなのかもしれません。