要介護3で月額27万円…ケアマネの能力はケアプランでわかる (※画像はイメージです/PIXTA)

頼れるケアマネージャーは必要と判断したサービスはしっかり入れますが、それ以外はセーブし、支給限度額の枠に余裕を残したケアプランをつくります。必要最小限のサービスで効果が出るケアプランをつくる努力をします。それはなぜでしょうか、相沢光一氏が著書『介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ』(河出書房新社)で明らかにします。

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利用者への対応と書類作成などは違う能力

■利用者からは見えづらいケアマネの業務

 

ケアマネの仕事は、利用者には見えづらいという一面もあります。

 

訪問介護のホームヘルパーはオムツの取り換えをしたり、体を拭いたりしてくれる。生活援助で居室の掃除をしたり、食事をつくったり、買い物にも行ってくれます。訪問看護師は医者がわりに体の状態を診てくれますし、訪問入浴のスタッフはそれこそ肉体労働で自分を風呂に入れてくれる。利用者にとっては、自分のために行なわれているサービスが形として見えるし、実感できるのです。

 

ところがケアマネは、介護が始まるときには“いの一番”にやってきて、介護サービスについて説明し、相談にも乗り、ケアプランをつくってくれますが、その利用者の状態が安定していて家族も介護に前向きな、いわば「手のかからない家」の場合は、訪問するのはモニタリングで訪れる月1回ぐらいのもの。

 

「あの人は最初のころは何度も来て親身に話を聞いてくれたけど、その後はたまにしか来ないね。手を抜いているんじゃないの?」

 

と思われたりするわけです。

 

しかしじっさいは、介護サービス事業者と連絡を取り合ってその利用者の状態をチェックしているし、現在のケアプランが適正かどうかも考えている。月に1回程度しか来ないといっても、その利用者のための仕事はしているのです。

 

激務なうえ、担当している30人前後の利用者につねに目配りをしなければならない大変な仕事なのです。これはサービスを利用する側も知っておいたほうがいいでしょう。

 

ただ、激務だからこそ、利用者が望む仕事ができるかどうかの良し悪しの差が出ることがあるともいえます。

 

同じケアマネの仕事とはいえ、利用者への対応と書類作成などのデスクワークは質の異なる行為であり、頭の使いどころも違います。利用者への対応はコミュニケーション能力が必要で信頼関係を築くのにも人間性が問われるのに対し、デスクワークは事務処理能力です。

 

その切り替えが上手くできる人は、意識をより多く利用者に注ぐことができますし、それができずにいつも事務処理に追われているような人は、利用者のことを親身になって考える余裕がなくなるというわけです。

 

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フリーライター

1956年、埼玉県生まれ。明治大学法学部中退。スポーツやビジネス分野を中心に取材・執筆活動を展開してきたフリーライター。父親介護の体験を機に、高齢者介護のあらゆる問題を社会と個人の両面から精力的に取材。現場のリアルを『PRESIDENT Online』で発表している。また、『DIAMOND online』ではスポーツのコラムを執筆中。

著者紹介

連載「頼れるケアマネ」と「問題なケアマネ」の見分け方

※本連載は相沢光一著『介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ』(河出書房新社)より一部を抜粋、再編集したものです。

介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ

介護を左右する 頼れるケアマネ 問題なケアマネ

相沢 光一

河出書房新社

有能な人が担当になればラッキー。ところが、そうでない人だと…。介護サービスを受ける際の中心的な存在であるケアマネージャー。その良し悪しはどこで判断できるのか、「もっといい人を」と思ったら、どう対処すべきか。著者…

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