「REIT」に投資するなら、どれがおすすめ?
個別REITのおすすめは「物流施設」
REITを購入する方法には、大きく分けて「個別REIT」「REITファンド」「REIT ETF」の3つがあります。
個別REITは、証券取引所に上場しているREIT(J-REIT)を購入する方法です。日本国内で上場しているREITは2021年9月時点で62本。いずれも、証券会社で株式と同様に売買できます。特定の用途の不動産に投資する「単一用途特化型」のREITや、複数の用途の不動産に投資する「複数用途型」のREITがあります。
REITファンドは、複数のREITに投資する投資信託。REIT自身も投資信託の一種ですから、投資信託に投資する「ファンドオブファンズ」の一種です。REITファンドを購入すれば、複数のREITに分散投資したのと同じような効果が得られます。
そしてREIT ETFは、REITの値動きをまとめてつくった指数(インデックス)と同じような値動きをするようにつくられたETFです。日本のREITの指数として有名なのが、日本のREITすべてを対象にした「東証REIT指数」。これに連動するETFを買えば、日本のREITすべてにまとめて投資したのと同様の効果が期待できます。
投資したい不動産がはっきりしているならば、個別REITがいいでしょう。個別REITの投資先の不動産にはマンション・オフィスビル・商業施設・物流施設・ホテルなどがありますが、おすすめは物流施設です。通販の需要が増加して物流が増えているためです。この需要増大は日本だけでなく世界的な流れです。
逆に人災や疫病の煽(あお)りを受ける商業施設やホテルのREITはあまりおすすめできません。
一方、資金に余裕がない、どこに投資すべきかなかなか選べないという場合には、REITファンドやREIT ETFを選ぶといいでしょう。複数のREITに分散投資したのと同様の効果が得られるため、値動きも安定します。ただし、手数料は売買手数料しかない個別REITがもっとも安いといえるでしょう。REITファンドやREIT ETFは購入時に加えて信託報酬がかかることは覚えておきましょう。
個別REITなら物流施設! 幅広く分散投資したいなら、REITファンドやREIT ETFもあり
頼藤 太希
株式会社 Money & You 代表取締役
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