※画像はイメージです/PIXTA

「投資信託」と「ETF(上場投資信託)」は、一見似ているようですが、取引価格や発注方法、手数料などそれぞれ違いや特徴があります。ここではETFを中心に、メリット・デメリット、購入のポイントなどについて、お金のプロが平易に解説していきます。

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投資信託とETF、いったいどこが違う?

販売会社、基準価額の決まり方、最低購入金額など、いろいろな違いが…!

ETFは、証券取引所に上場している投資信託。日本語でも「上場投資信託」などと訳されます。ETFのほとんどはインデックス型で、TOPIXや日経平均株価など、指数に連動することを目指しています。アクティブ型のETFもあるのですが、数は少なめです。

 

下記の図表にインデックスファンドとETFの主な違いを示しました。

 

 

インデックスファンドは銀行や証券会社など、その商品を取り扱う金融機関で購入できます。一方、ETFが購入できるのは、証券会社のみです。

 

投資信託の基準価額は1日1回更新されるだけです。しかし、ETFは上場していますから、市場が開いている間、株式と同じように価格が刻々と変動します。成行(なりゆき)・指値(さしね)といった注文方法も株式と同じなので、タイミングを見計らって売買することも可能です。

 

インデックスファンドは購入時手数料がかからないものが多いのですが、ETFの場合は株式と同様に売買手数料がかかります。また、保有中の信託報酬は、インデックスファンドもずいぶん安くなってきましたが、それでもETFのほうが安くなっています。

 

インデックスファンドは金融機関によっては100円から購入できますが、ETFは最低でも取引価格×1取引単位の資金が必要。おおよそ1万円〜10万円ほどの資金が必要です。

 

また、インデックスファンドの場合は分配金を自動で再投資できるのですが、ETFにはそうしたしくみが少ないため、再投資する場合は、自分で手続きする必要があります。

 

ここまでお話ししてきた違いを、実際の商品で確認してみましょう。

 

大きく違うのは、やはり「信託報酬」

下記の図表に示したのが、「楽天・全米株式インデックスファンド」と「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」を比べた表です。

 

 

楽天・全米株式インデックスファンドは、投資信託を通じてVTIを購入している商品です。

 

大きく違うのはやはり信託報酬でしょう。楽天・全米株式インデックスファンドの信託報酬は年0.162%。インデックスファンドのなかではかなり安い水準です。しかし、VTIはわずかに0.03%ですから、投資信託よりもさらに安いのです。信託報酬は、ほんのわずかな違いであっても、長期間保有するほど大きな差になっていくので、当然安いほうが有利です。

 

また、取引単位や取引価格、分配金の自動再投資なども違います。より少額で手間がないのがインデックスファンド、リアルタイムの取引ができるのがETFです。

 

楽天・全米株式インデックスファンドはつみたてNISAやiDeCoの対象ですが、VTIはそもそもつみたてNISAやiDeCoで購入できないのも大きな違いです。

 

≪Answer≫

ETFはリアルタイムで取引できる投資信託。信託報酬もとても安い!

 

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本記事は『2022最新版 投資信託 勝ちたいならこの5本』(河出書房新社)より抜粋・再編集したものです。

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