※画像はイメージです/PIXTA

投資信託は、その道のプロがあらゆる工夫を凝らし、いろいろな特徴を持たせた商品を開発しています。しかし、あまりにも種類が豊富なため、初心者には見極めがむずかしいといえます。ここでは、投資信託の商品選択の基準とすべきポイントを、お金のプロが解説します。

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バランスファンド「固定型・変動型」のどっちがいい?

固定型:資産の配分比率を固定して運用、定期的に「リバランス」を実施

バランスファンドには、資産の配分比率があらかじめ固定されている「固定型」と、相場の状況を見ながらそのつど配分比率を変えていく「変動型」の2つがあります。

 

固定型の場合は、例えば株式に50%、債券に50%と比率を固定して運用するタイプです。とはいえ実際は運用していくなかで、大きく値上がりする資産もあれば、値下がりする資産も出てくるでしょう。そうすると、本来の配分比率と比べて実際の配分比率がかけ離れてしまい運用が安定しないので、そうならないように、値上がりした資産を売却し、配分比率が低下した資産を買い増すなどして定期的に配分比率を元どおり(リバランス)にしながら運用します。

 

リバランスをするタイミングは、ファンドによって「1カ月に1回」、「プラスマイナス1%以上のずれが生じたとき」など、さまざまのようです。

 

変動型:相場の局面に応じ、資産配分をフレキシブルに調整・変更

いっぽう、変動型の場合は、市場の状況に応じて資産の配分を意識的に変えて運用するタイプです。例えば、相場の上昇局面では、株式などのリスクが高い資産の割合を高め、相場の下落局面には債券や現金の比率を多くし、価格変動を抑えるようにするなど、機動的に運用するのが特徴です。

 

変動型は最近注目されており、ファンドによっては、相場が悪いときでも好成績をキープするなど優良なファンドもありますが、ファンドマネージャーの手腕にかかっている部分が大きく、ファンドによって差が大きいのが実情です。変動型を選ぶならば、ファンドマネージャーの目利きが必要です。過去の運用成績を確認して、運用がうまくいっているかどうか確認してから購入しましょう。

 

ただ、投資初心者の方は、固定型を選んでおいたほうが無難です。というのも、変動型は最近設定されたものも多く、運用実績については未知数の部分が多いからです。過去の実績がよいからといって必ずしも今後の実績もよくなる保証はありませんが、過去の実績が多いほうが、将来の実績を予測しやすくはなるでしょう。

 

 

≪Answer≫

変動型はファンドマネージャーの確かな目利きが必要。「固定型」のほうが無難!

 

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本記事は『2022最新版 投資信託 勝ちたいならこの5本』(河出書房新社)より抜粋・再編集したものです。

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頼藤 太希

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