投資信託の「テーマ型」…長期投資に活用する方法はアリか?【お金のプロが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

近年では、資産形成の選択肢として投資信託に関心を寄せる人が増えてきました。投資信託にはいろいろなバリエーションがあり、なかでも、特定の企業や業界に投資する「テーマ型」は、時代の先端を走るかのような勢いがあることから、魅力を感じる人も多いようです。これらを長期投資の選択肢として組み込むことにメリットはあるのでしょうか。お金のプロが解説します。

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「テーマ型」は長期投資で活用できる?

ピーク時、次々に新商品が誕生するが…

投資信託には、いろいろな種類があります。そのなかで、世の中の流行や興味関心に合わせて、特定の企業や業界に投資する商品を「テーマ型」といいます。

 

テーマ型の投資信託の「テーマ」は、時代とともに移り変わります。例えば1990年代後半ならITやインターネット関連、2000年代ならBRICs(ブリックス:ブラジル・ロシア・インド・中国)や再生エネルギー関連、2010年代はクラウドやAI関連といった具合です。そして、これからも市場の話題に合わせて新しいテーマ型投資信託が生まれるでしょう。

 

しかし、テーマ型の投資信託の未来はあまり明るくありません。なぜなら、市場で注目されるテーマには旬があるからです。旬を過ぎてしまうと、そのテーマの投資信託への注目度も下がり、資金流入が減ってしまいます。すると、純資産総額も小さくなり、運用が続けられなくなり、しまいには途中で運用が終了(繰上償還:くりあげしょうかん)してしまう可能性もあるのです。

 

テーマ型の投資信託が新規設定され、販売されるときには、すでに相場のピークになっていることが多くあります。テーマがいちばん盛り上がっているときにそのテーマの投資信託を買っても、そのあとの値上がりの余地は大きくありません。むしろ、しばらくしてから価格が徐々に下落し、その後は値上がりが期待できない、という状態に陥る可能性があります。

 

例えば「シェールガス」をご存じですか。シェールガスは、地中深くにある頁けつ岩がんという層から取れる天然ガスです。これを取り出す技術が確立したことから、2000年代後半から2010年代前半にかけて米国で生産が本格化。「シェール革命」と呼ばれて話題になりました。シェールガスがテーマの投資信託も新たに複数誕生したのです。

 

しかし、2014年ごろから原油価格の急落などによりシェールガス関連企業に逆風が吹き始めると、テーマ型投資信託の価格も下落しました。

 

そのうえ、テーマ型の投資信託はほぼアクティブ運用をしているため、手数料が高いのも欠点です。手数料が高いということは、金融機関が儲かる商品ということ。勧誘には注意が必要です。

 

 

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テーマに魅力を感じるなら、個別株式投資も選択肢に

もっとも、魅力的なテーマに投資したい気持ちは理解できます。近年なら「5G」関連企業や「ESG」(環境・社会・ガバナンス)を重視する会社が注目されています。しかし、そうしたテーマを扱う会社に投資したいのであれば、個別の株式投資でもいいでしょう。

 

どうしてもテーマ型に投資したいのであれば、例えば「AI」のように、幅広い業種で活用されるテーマならばまだ息が長いと考えられます。テーマ型の投資信託を買うなら「短期投資で」と割り切って取り組むことをおすすめします。

 

 

≪Answer≫

テーマ型は旬が過ぎるのが早く、手数料も高め。長期投資には向かない!

 

 

頼藤 太希
株式会社 Money & You 代表取締役

 

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株式会社Money&You代表取締役 

中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。

2015年に株式会社Money&Youを創業し、現職。女性向けWebメディア「FP Cafe」や「Mocha(モカ)」を運営。マネーコンサルタントとして日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのFIRE』(宝島社)、『そのままやるだけ!お金超入門』(ダイヤモンド社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。

日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

著者紹介

連載お金のプロが伝授!「投資信託で勝利する」極意

本記事は『2022最新版 投資信託 勝ちたいならこの5本』(河出書房新社)より抜粋・再編集したものです。

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頼藤 太希

河出書房新社

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