(※写真はイメージです/PIXTA)

リハビリ専門デイサービス「リタポンテ」を運営する筆者らは、自宅のリフォームや介護支援の内容、介護用品選びは「高齢者の身体機能ファースト」で選ぶことが重要であると語ります。高齢になるほど、足腰の痛みや体力、筋力などの低下が現れますが、身体に負担をかけないようにと活動量を減らせば身体機能は弱る一方。自力でできることも減っていき、次第に寝たきりになってしまうのです。自宅で介護を行う場合、どれくらいお金をかけるのが正解なのでしょうか? ※本稿の内容は、2021年度の介護保険法などに基づいています。

「介護のための住宅リフォーム費」を軽減する制度

■介護保険では「1人につき最大18万円」を支給

介護保険で介護のための住宅リフォーム費がいくらまで支給されるか、知っていますか?

 

最大18万円まで、支給される可能性があります。

 

介護が必要になったときには、介護保険をはじめ、経済的な負担を軽減するためのさまざまな制度を利用することができます。

 

その中でも、まずおすすめしたいのが、バリアフリーや介護を目的とした住宅リフォーム費の補助金・助成金の制度です。

 

介護保険では、介護のための住宅リフォーム費のうち、20万円の7〜9割、最大18万円まで支給されます。

 

これは、要介護認定の区分によらず、基本的には1人につき生涯で18万円を受け取れるものです。そのため、工事費用が20万円に達するまで、何度でも繰り返し利用することができますし、引っ越しをした場合はもう一度使うことができます。

 

ただ、すべての介護リフォームに適用されるわけではなく、支給対象となるリフォーム内容が決まっているので、その点は注意が必要です。まずはケアマネジャーに相談してみてください。

 

■各市区町村ごとの助成金も…

また、介護保険からの支給とは別に、市区町村からも、バリアフリーや介護目的の住宅リフォーム費の助成金を受けられることが少なくありません。

 

支給条件、支給額などは各市区町村で異なるので、詳細については市区町村のホームページや窓口で確認するようにしてください。

 

 

神戸 利文

リタポンテ 代表取締役

 

上村 理絵

リタポンテ 執行役員兼事業部長、理学療法士

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

道路を渡れない老人たち リハビリ難民200万人を見捨てる日本。「寝たきり老人」はこうしてつくられる

道路を渡れない老人たち リハビリ難民200万人を見捨てる日本。「寝たきり老人」はこうしてつくられる

神戸 利文
上村 理絵

アスコム

青信号で道を渡り切れず、怖くて買い物にも行けない。 トイレに間に合わず、オムツを重ね履きしている。 長期間の寝たきり生活を送り、家族に迷惑をかけているのが申し訳ない…。 間違った介護と医療で、急激に身体が弱っ…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧