(※写真はイメージです/PIXTA)

寝たきりを防ぐには、リハビリによって身体機能を維持することが重要です。身体機能というと、筋肉の力や持久力、聴力など様々なものがありますが、意外と盲点になりがちなのが、噛んだり、飲み込んだり、ものを食べる機能。口の健康を維持することができれば、全身の健康維持にも繋がります。リハビリ専門デイサービス「リタポンテ」を運営する筆者らが解説します。

身体機能を維持するには「何を食べるか」も重要

口腔ケアの大切さを述べたうえで、もう1つ重要なのが、食事です。

 

先ほど「栄養が足りていない85歳以上の女性が約3割いる」と述べましたが、明らかに栄養が足りない食事をしている方が高齢者で多く見受けられます。

 

身体機能を司る筋肉は、運動をするだけでつくわけではありません。きちんとした栄養があって、初めてつくものです。

 

以前、こんなことがありました。リタポンテに通っていて、真面目にリハビリに打ち込んでいるのに、どうしても身体機能が上がってこない方がいらっしゃいました。何が原因なのだろうといろいろ考え、本人にもいろいろと生活の面で聞いたところ、食事に問題があることがわかったのです。

 

おかし、特にポテトチップスが大好きで、食事と食事の合間に、ついついつまむ。そうすると、おなかが減らないので、菓子パンなどで簡単に食事を済ましていたのです。

 

 

特に、高齢になってくると、お腹が減りにくくなります。若いときほど、量も食べられません。だからこそ、一食ごとに栄養のあるものをしっかりと食べることが必要です。特に、大切なのは肉類。筋肉をつくるたんぱく質が、たっぷり含まれています。

 

もし、肉を食べるのが負担だというのであれば、プロテインなどのたんぱく質補助食品を摂取するというのも1つの手です。

 

たんぱく質をとる。それが、リハビリとともに、身体機能を弱らせないための1つのキーワードになります。

 

 

神戸 利文

リタポンテ 代表取締役

 

上村 理絵

リタポンテ 執行役員兼事業部長、理学療法士

 

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