「親として当たり前だよ」難病の娘を持つ母を救った医師の言葉 「本当は我慢でいっぱいだった」と話す飯田あかり(仮名)さん

今から15年前。完全ワンオペ育児であることを覚悟して、妊娠・出産に踏み切った飯田あかり(仮名)さん。出産後、子どものことだけを考えて育児に取り組んできたあかりさんでしたが、娘さんを突然、ある病魔が襲います。そして、娘さんの治療のさなか、あかりさんは娘の主治医のある指摘によって、救われることになったのです。

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BCGの翌日、突然の発熱 

現在45歳になる主婦、飯田あかり(仮名)さんは、今から15年前に体験したあることが今でも忘れられないといいます。

 

「もともと、私は切迫流産を経て第一子を出産しました。出産そのものは37週と1日でぎりぎり正期産でしたが、流早産予防薬であるウテメリンの内服を終了した翌々日だったのでちょっとぞわっとしました」

 

女の子を無事に出産したあかりさんは、その後子育てに奮闘します。

 

あかりさんは生まれたばかりの娘さんが、明るく元気に過ごせればそれでいいと、それだけを考えて子育てをしてきました。そして、娘さんが生後四ヶ月のときBCGの予防接種を受けることになります。

 

「予防接種は滞りなく終わり、帰り道はニコニコとご機嫌でした。でも、その翌日から娘は高熱を出してしまいました。初めての熱なので、とても苦しそうに見えましたが、子どもに病気はつきものと努めて冷静に対処しました」

解熱剤も効かず、赤くなり、首も腫れた

BCGを受けた病院を受診し、突発性発疹の可能性が高いだろうけれど、念のため解熱剤の座薬を処方されて帰宅したあかりさん。ところが――。

 

「解熱剤を投与しても、一時間で効き目が切れてしまうんです。通常の発熱ならこんなことになりませんよね。熱のほかに、白目も舌も唇も真っ赤になり、だんだん手のひらも赤くなっていきました。首のあたりも腫れ始めて、あまりにおかしいので翌日、休日診療所に夫を伴って受診することにしたんです」

 

あかりさんのご主人は「そんな大げさな」と、最初は取り合わなかったといいます。しかし、休日診療所の医師に、ここでは診られないので今から大きい病院に行くようにと宣告されたことで、はじめてことの重大さに気づいたそう。

 

「大きな病院で受診したことで、夫はすっかり落ち着かなくなりました。夫はこの翌々日から長期出張を控えていたからです。診察の際に採血をして、その結果が出たので診察室に入り、検査結果が表示されているパソコン画面を見るように言われたのですが、ほとんどすべての項目で異常値を示していて、即座に入院となりました。夫の両親は自宅から700キロ離れたところに住んでおり、手助けを求めるのは不可能でしたが、私はあえて、夫に出張日程の変更などを求めたりはしませんでした」

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連載私を救った医師の言葉

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