写真:PIXTA

新型コロナ感染症の新規感染者が減少傾向にあり、移動制限解除の動きがみられるフィリピン。クリスマス商戦を前に、リベンジ需要の期待が高まっています。そこで一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏が、コロナ禍からの回復が期待されるフィリピンで、特に注目すべき企業をチェックしていきます。

「航空需要回復」で期待されるフィリピン企業

 

その他にも注目すべきが、「MacroAsia Corp (MAC)」です。

 

同社は、フィリピンにおける航空関連サポートサービスの最大手で、その主要な事業セグメントは、航空機の保守・修理・オーバーホール(MRO)、フードサービス(航空会社向けケータリング)、グランドハンドリング、不動産開発・リース、エコゾーン運営、水道事業など多岐にわたります。2019年3月現在、国内最大の航空支援サービスとなっています。

 

「MAC」は、第3四半期の収益がほぼ倍増したと発表しました。第3四半期の売上高は502百万ペソと、前年同期の255百万ペソから約2倍(97%)に増加し、前四半期比では6%の改善となりました。営業費用は、当グループが実施したコスト削減施策により、13%減少しました。

 

「MAC」の機内食・ケータリング部門の売上高は、第2四半期の1億2,140万ペソに対し、20%増の1億4,560万ペソとなり、これは、2021年第3四半期に課された厳しい検疫措置を考慮すると、かなり良い数字と言えます。

 

2021年第3四半期の地上職からの売上高は2億5,690万ペソで、2020年第3四半期の1億1,002万ペソと比較して倍増しましたが、2021年第2四半期の数値より11%減少しました。

 

「MAC」の水道部門である「Aqua link Resources Development Inc.(ARDI)」の取扱量は、昨年の495万m3から686万m3へと大幅に増加しました。

 

ランカスター・ニューキャスター・シティのデベロッパーである「PRO-FRIENDS社」とカビテ州での共同水事業を開始しました。ボラカイ島では、コロナ規制の影響を受けたものの、取扱量は増加しました。

 

鉱山事業では、インファンタ・ニッケル鉱山のロイヤリティ収入が増加し、まもなく操業を開始する予定です。「MAC」の航空訓練学校である「First Aviation Academy」の2021年9月期の売上高は1,040万ペソから1,140万ペソへと10%増加しました。

 

「MAC」の事業は、航空会社のフライト数の増加発表を受け、ケータリングやグランドハンドリング、航空機メンテナンス事業に好影響を与え、この最終四半期にさらに回復することが期待されます。

 

「MAC」の通期収益は、年末までにプラスに転じる見込みで、重要な抵抗線であるP6.10を突破しました。直近ではP8.00を目指す展開になるのではないでしょうか。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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