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不動産価格上昇率…世界のなかで「日本」の順位は?
富裕層を中心に、海外不動産への投資が活発に行われています。日本国内では資産を持っているだけで何もしなければ目減りしてしまうため、海外も視野に入れたポートフォリオの構築が資産防衛のためには必須だと考えられているためです。
不動産投資だけに注目しても、やはり「日本だけでは……」と考えるのも仕方がない状況です。2020年にOECDがまとめた「住宅価格上昇率」によると、40の主要国で最も上昇率が高いのが「トルコ」で23.18%。「ルクセンブルク」14.50%、「ポーランド」10.48%、「ロシア」9.72%、「スロベキア」9.57%と続きます。
【世界主要国「住宅価格上昇率」上位10】
1位「トルコ」23.18%
2位「ルクセンブルク」14.50%
3位「ポーランド」10.48%
4位「ロシア」9.72%
5位「スロバキア」9.57%
6位「ポルトガル」8.43%
7位「チェコ」8.42%
8位「オランダ」7.62%
9位「オーストリア」7.60%
10位「ドイツ」7.36%
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19位「韓国」5.36%(既存住宅のみ)
20位「米国」5.13%(既存一戸建て住宅のみ)
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31位「英国」3.03%
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39位「アイルランド」0.31%
40位「日本」0.15%
出所:OECD
そのなかで日本はというと、最下位の40位で0.15%の上昇に留まっています。過去10年のランキングをみても、日本は主要国の中で不動産価格に目立った動きはみられませんでした。
【世界主要国「住宅価格上昇率」ランキング…過去10年の日本の順位】
2011年 42ヵ国中、28位
2012年 42ヵ国中、28位
2013年 42ヵ国中、26位
2014年 42ヵ国中、31位
2015年 43ヵ国中、30位
2016年 43ヵ国中、33位
2017年 43ヵ国中、35位
2018年 43ヵ国中、32位
2019年 43ヵ国中、36位
2020年 40ヵ国中、40位
出所:OECD
日本といっても広いので、不動産価格が高騰しているところもあれば、低迷しているところもあります。ひとくくりで語るには大雑把かもしれませんが、国単位でみたとき、日本の不動産は「動きが少ない」、または「お買い得」と評価されることが多いようです。安定的なインカムを狙うことはできても、不動産価格の値上がりによるキャピタルを狙うには少々難易度が高いマーケットだといえるでしょう。
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