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フィリピン
7,000以上の島で構成されるフィリピン。2020年時点の人口は約1億1,000万人と、1億人の人口を抱える国です。人口ボーナスは2062年まで継続するといわれ、東南アジアのなかでもダントツです。
米国の『U.S. News & World Report』誌が、2018年版の「投資するのに適した国々(Best Countries to Invest In)」という記事において、フィリピンをトップに選出していますが、その要因のひとつが「人口ボーナス期」にありました。
【フィリピン「GDP成長率」】
2011年 3.9%
2012年 6.9%
2013年 6.8%
2014年 6.3%
2015年 6.3%
2016年 7.1%
2017年 6.9%
2018年 6.3%
2019年 6.1%
2020年 -9.6%
出所:世界銀行
タガログ語のほか、米国が植民地だったことから英語が公用語なのもフィリピンの強み。コミュニケーションが容易なので、コールセンターなど、欧米企業の進出、投資が活発に行われています。
マレーシア
マレー半島とボルネオ島の一部で構成される国。人口は3,237万人と日本であれば首都圏を合わせた程度の規模ですが、人口ボーナスは2050年まで継続されるといわれています。また日本人が移住したい国として14年連続第1位を獲得しており、リタイア後の移住先として絶大なる人気を誇っている点も、投資先として身近に感じられる要因です。
【マレーシア「GDP成長率」】
2011年 5.3%
2012年 5.5%
2013年 6.8%
2014年 6.0%
2015年 5.1%
2016年 4.4%
2017年 5.8%
2018年 4.8%
2019年 4.3%
2020年 -5.6%
出所:世界銀行
ASENA諸国の中では政治的に安定していることから、海外企業の進出も活発で、特に中国系が人口の22.6%占めることから中国資本の投資が経済を力強く支えています。
タイ
王政をしくタイは、古代遺跡や寺院で知られ、東南アジア随一の観光国です。人口は6,980万人とASEAN諸国では、インドネシア、フィリピン、ベトナムに次ぐ規模を誇ります。人口ボーナス期は2031年までと、ほかの東南アジアの国と比較すると早く終了すると見込まれています。豊富な労働人口、安い人件費などから、海外からの投資は活発です。
【タイ「GDP成長率」】
2011年 0.8%
2012年 7.2%
2013年 2.7%
2014年 1.0%
2015年 3.1%
2016年 3.4%
2017年 4.2%
2018年 4.2%
2019年 2.3%
2020年 -6.1%
出所:世界銀行
GDP成長率では、ほかの東南アジア諸国と比べて劣るものの、安定した成長が期待できる国として注目されています。また在留日本人が約7万人と東南アジアではトップ。日本人に馴染みが深い国として、日本人投資家からの人気も高い国です。
日本の高度成長期に戻って投資をするように…
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金融大国「シンガポール」や「フィリピン永住権」を活用した新・資産防衛法
これからも「人口ボーナス期」が続く、「フィリピン」「マレーシア」「タイ」の3ヵ国。それぞれ、異なる魅力がありますが、人口に注目するとともに過去の日本と比較すると投資の方向性が見えてきます。
たとえばフィリピン。人口ピラミッドをみると、キレイなピラミッド型をしています。これが経済成長ともに、徐々に釣り鐘型に近づいていくわけです。
そして現在のフィリピンのが「日本のいつ」に当たるかというと、日本の高度成長期前。つまりいまのフィリピンに投資をするということは、日本の高度成長期に戻り投資をすることとイコールと考えられ、日本が辿ってきたようにフィリピン経済も成長していくと仮定するならば、おのずと投資戦略が見えてくる、というわけです。
ちなみに日経平均であれば、高度成長期からバブル期前までの20年ほどで約10倍になっています。そのような投資がフィリピンでは期待できる、というわけです。
これはマレーシアやタイにもいえること。海外を活用した資産分散を考える時、この3ヵ国は有力な候補になるでしょう。
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