(※写真はイメージです/PIXTA)

住宅金融支援機構が公表しているデータによると、現在、25人に1人が住宅ローンの返済に問題を抱えているとのこと。住宅ローン以外にも借入があり、収入も減って、支払いの目途が立たずどうしようもない…。そんなときの最もオーソドックスな解決方法は、「任意売却」です。ここでは、クラッチ不動産株式会社代表取締役・井上悠一氏が任意売却の「解決事例」を紹介します。

「あと1日遅ければ無理でしたね」スピード解決事例

Bさん〈東大阪市在住/職業:塗装工(自営業)/年齢:50代〉

 

○不動産……中古戸建

 

○家族………離婚して一人

 

○住宅ローンの残額……2300万円

 

Bさんから問い合わせがあったのは、競売開札日の14日前でした。

 

「今日中にまとめれば間に合う」と直感的に思ってすぐにアポイントを取り、Bさんのご自宅にうかがいました。引っ越しの手続きをする必要もあったので、引越業者さんと、東大阪市に詳しい不動産買取業者さんにも同行してもらいました。

 

また、Bさんとのアポイントの前に債権回収会社(債権者)に連絡し、開札前日に決済する旨を先に伝えておきました。債権回収会社の担当者はよく知った人だったので、話はスムーズに進み、金額や配分案をまとめるよりも、抵当権の抹消に2週間はかかるので、そちらを先に準備するようにお願いしました。

 

BITで競売の評価書も出ていたので、応諾金額が大体分かっており、1800万円程度なら売却できると初めから見えていました。同行の業者さんも2000万円までいけるという手応えを得ていました。

 

その後、査定書・媒介契約書・配分案・引っ越しの見積もりを提出し、稟議を得られました。債権回収会社の担当者からは「あと1日遅ければ無理でしたね」と言われました。

 

引っ越しが1日だけ間に合わなかったので、庭に引っ越しの荷物を1日置いておくことになりましたが、引越代も拠出されたうえ、その翌日無事に引っ越されました。

 

 

井上 悠一

クラッチ不動産株式会社 代表取締役

 

※本連載は、井上悠一氏の著書『あなたを住宅ローン危機から救う方法』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

あなたを住宅ローン危機から救う方法

あなたを住宅ローン危機から救う方法

井上 悠一

幻冬舎メディアコンサルティング

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