(※写真はイメージです/PIXTA)

「停まっていたフェラーリを見て憧れ、歯科医を志した」…お世辞にも裕福とは言えない家庭環境から歯科医師になったあづみハッピー歯科医院院長・安積中氏。本記事では、人生を変えることになった同氏の「強烈な体験」について見ていきましょう。

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    目標達成には「笑うこと」が不可欠

    歯医者になるという目標ができたことで、私の人生は変わり始めました。貧乏暮らしの日常は何一つ変わっていませんが、いつの日かフェラーリを乗り回す姿を妄想することで、自然と笑顔がこぼれるようになりました。

     

    笑うと人は前向きになれます。目標達成では、これが大事です。どんなことであれ、「どうせ自分なんて…」「きっと無理だろう…」と、ふてくされて取り組むより、「やったるで」「見せたるで」と前向きに取り組むほうが良い成果が出るはずだからです。

     

    また、生きていればそれなりにつらいことや苦しいことがあるものです。思いどおりにいかないこともありますし、失敗も多かれ少なかれ必ずあります。

     

    「もうあかん」「これ以上は無理や」

     

    目標に挑戦する過程では、そんなふうに考えてしまう場面が必ずやってきます。私自身、大学受験では二浪し、在学中は一年留年しました。それ以前にも、歯学部に行く学力が足らず、学力をつけるための塾に通うお金もなく、「歯医者は夢で終わるのか」と諦めかけそうになったことが何度もありました。

     

    そんなときに助けてくれたのは周りの人たちです。そして、彼らを呼び寄せてくれたのも「笑い」です。「笑う門には福来る」といいますが、まさにそのとおりで笑顔でニコニコしている人のところには人が集まり、知恵、勇気、自信、元気など、目標達成に必要なものも自然と集まってくるのです。

     

    笑うチカラは、いわば目標達成の基礎体力です。前向きに考える意識と、苦境にめげない抵抗力と免疫力をもたらしてくれるのです。

     

    笑うチカラを身につけるために私が重要だと思うことは次の3つです。

     

    1.他人と比べない

    人はつい自分と他人を比べてしまいます。うまくいっていないときは「あいつはええなあ」「羨ましいなあ」「それに比べて自分は…」と考え、過度に落ち込んだり、自分を卑下してしまいます。こういう思考に陥るそもそもの原因は他人と比べるからです。その考えを捨てることで、嫉妬や自己憐憫の気持ちが消えます。

     

    2.感謝する

    「ありがとう」と言われるのは誰でも素直にうれしいものです。一方で、自分から「ありがとう」と相手に感謝を述べるときも、同じくらいうれしい気持ちになります。笑うためには気持ちが満たされていることが大事です。自分に何が与えられ、自分が何をもっているかを認識することで、感謝の気持ちが生まれ、笑顔になります。

     

    3.目標に向けて一歩を踏み出す

    未来の楽しいことや目標を達成した自分の姿を妄想すると、思わずニヤけてしまうことがあります。

     

    「歯医者になったら、きっとみんな驚くやろなあ」

     

    当時の私もそんなことを妄想し、自然と顔がニヤけました。

     

    ただ、ニヤニヤするだけでも笑いの効果はあるのですが、目標達成に近づいている実感があると、さらに気分が良くなり、笑えるようになります。そのためにも、小さなことでもいいので行動を起こし、積み重ねていくことが大事です。

    次ページ他人と比べる思考が薄れていった「母の口癖」

    ※本連載は、安積中氏の著書『人生を切り開く笑いのチカラ』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

    人生を切り開く笑いのチカラ

    人生を切り開く笑いのチカラ

    安積 中

    幻冬舎メディアコンサルティング

    人生における失敗や挫折を「笑い」に転換するための思考法とは? 日本人の4人に1人は何かしらの不満を抱えています。 老後の未来には年金不安と健康不安が待ち受けており、それに加えて、昨今ではコロナ禍での鬱々とした…

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