写真:PIXTA

コロナ禍からの回復が遅れていたフィリピンでも、徐々に明るい兆しが見えてきました。そのようななかでも出遅れ感が目立つ「割安銘柄」について、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏が解説します。

 

もはやフィンテック企業…通信大手2社に注目

今注目の通信セクターについて見ていきましょう。具体的には、「PLDT(TEL)」と「Globe(GLO)」です。市場では、この両社を従来の通信企業というだけではなく、フィンテック企業と見ています。

 

「GLO」のオンライン決済サービス「Gcash」は、フィリピンでものすごい勢いで普及し、規模的には、近々2倍になり、通信事業の規模と純資産価値が同じ規模になると予想されているのです。これは、「PLDT」のオンライン決済サービス「PayMaya」でも同じです。「Gcash」は、先行投資フェーズから、損益分岐点を超えてきました。「PayMaya」は2024年までに収支が均衡すると予想されています。

 

まだ多くのアナリストがこのオンライン決済サービスの資産を株価に織り込んでいないようですが、これを織り込むと、GLOは現在の株価2900に対して、3500ペソ から3700ペソ程度ではないかと言われています。

高度成長期にあるフィリピンにおける株式戦略

 

今回は、コロナ後を見据えて、本格的な回復基調に入ってきているフィリピン株式市場の中で、まだ割安と考えられる企業、セクターを見てきました。

 

フィリピンは、これから日本の1970年代、1980年代のような高度経済成長期に入っていきます。そういう意味では、ファンダメンタルがしっかりしていて、コロナで割安になっている企業の株を仕込んで、コロナ後に訪れる高度経済成長の波に乗っていくというシンプルな戦略が、フィリピンでは充分有効なのではないでしょうか。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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