(※写真はイメージです/PIXTA)

「老後2000万円問題」が話題となったことからもうかがえるように、今、多くの日本人が老後生活に不安を抱えています。しかしその「漠然とした不安」は、制度を正しく理解していればなくなるものです。そこでここでは、企業年金コンサルタントの細川知宏氏が、「老後と年金」について解説します。

「よく分からないけど、漠然と不安」…理解すべきは

ここで問題となるのが、多くの人は年金制度に対して漠然とした不安を感じているにもかかわらず、その仕組みを正確に理解していないということです。逆に、制度の仕組みをきちんと理解していないがゆえに、不安が消えないということがあるのかもしれません。

 

公的年金だけでは老後資金が不足するとしても、その制度を正しく理解し、自分の老後資金がどれくらい不足する可能性があり、それを補うためにはどういった自己準備をすればいいのか、また、自己準備をするために用意されている制度にはどのようなものがあるのか、といったことを理解していれば「よく分からないけど、漠然と不安」ということは、大部分なくなるのではないでしょうか。

 

人は、何も見えない暗闇のなかでは怖くて歩くことができません。しかし灯りをつけて周りの状況を見えるようにすれば、安心して歩みを進めることができます。

 

お金の状況も、見える化されていれば、たとえ不足する部分があるとしても、じゃあそれをどうしようかと、前向きに考えを進めることができるようになります。

 

 

細川 知宏

企業年金コンサルタント

 

※本連載は、細川知宏氏の著書『社員を幸せにしながら社長の資産を増やす方法』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

社員を幸せにしながら社長の資産を増やす方法

社員を幸せにしながら社長の資産を増やす方法

細川 知宏

幻冬舎メディアコンサルティング

社員の退職金・年金を「見える化」し、社長の老後資金も増やせる⁉ 中小企業だからこそ活用できる「企業型確定拠出年金」を徹底解説。 本書では、大手証券会社勤務を経てIFA(金融商品仲介業者)となり、数々の「企業型確定…

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