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M&A後、工場はマンションの建設工事
■実は「土地が欲しかっただけ」というケースも
もう一つ、悲しいM&A事例を紹介します。
下町の工場がM&Aをしました。数ヵ月後、工場は閉じられ、そこではマンションの建設工事が始まりました。
買い手は不動産会社だったようです。単に工場の広大な土地が欲しかっただけで、買収した事業や人材に興味などなかったのです。まったくもって、事業承継の体をなしていないM&Aです。
工場で働いていた人たちは、退職金をきっちり出して辞めてもらったのかもしれません。あるいは、再就職先を手配したのかもしれません。元社長に見放され、買収直後にさっさと追い出され、社員たちは惨めな気持ちになっていると思います。
いずれにしろ、この買い手は、残った土地の運用が狙いだったわけです。
会社そのものがなくなってしまい、手放した元社長はどのような思いだったのかも分かりません。こうなることが分かっていれば、M&Aはとどまっていたかもしれません。
このような例も考えられるのですから、 残された社員の幸せを考えながらM&Aをするのであれば、売り手に「買収後、会社をどのように経営していくのですか」と確認するべきです。「買収後のことは、あなたには関係ないから」というような返事をされるところには、事業承継するべきではありません。ここで紹介したような悲しい結末が待っているだけです。
藤間 秋男
TOMAコンサルタンツグループ株式会社
代表取締役会長
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