その後、シミュレーション画像と実際の歯の変化を比較
⑥定期確認
その後は原則として1〜2カ月おきに来院していただきます。毎回、4〜8枚のマウスピースを渡すので、来院の目安としては4枚目の装着が終わった頃と考えるといいでしょう。定期チェックでは「装着時間を守っているか」「マウスピースは正しくフィットしているか」「アタッチメントが外れていないか」「虫歯はできていないか」といったことを確認します。わずかなずれが結果に影響するので、少しでも違和感がある場合は必ず伝えてください。
ちなみに、マウスピースのトータル枚数は、治療が比較的簡単な場合は20 ~30枚ほど、複雑な場合は60~90枚ほどです。治療期間も症状によってさまざまですが、大体1~2年が平均です。
⑦保定
当初の治療計画で作ったマウスピースを使い終わった段階で、噛み合わせを確認し、最初のシミュレーション画像と実際の歯の変化を比較します。このとき、もしも微調整が必要な場合は再度スキャンをし、追加のマウスピースを作って治療を継続します。
予定どおりに歯が整列したことが確認できたら、治療は終了となります。しかし、治療後も歯はまだ動きやすい状態になっているので注意が必要です。これまでマウスピースによってかかっていた負荷から解放された歯はもとの位置に戻ろうとする習性があるのです。また、舌のクセで不適切な力がかかってしまい、歯列が再び乱れる可能性もあります。そのため、治療後はしばらくインビザライン固定用のマウスピース(リテーナー)をつけて生活することをおすすめしています。
これは治療で使うマウスピースと比べ、破損や変形の心配が少ない材質で作られており、30%以上も強度が高く、丈夫にできています。
ただ、治療用のマウスピースと違って、経過観察のなかで問題がないことが確認できれば、少しずつ装着時間を減らせます。例えば「最初の1カ月は1日20時間装着する」「1年後は睡眠時だけ装着する」といった具合にステップを踏んで装着時間を短くしていきます。
三嶋 一平
医療法人むらつ歯科クリニック勤務医
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】