「なぜ日本発Instagram、なぜ日本版Amazonプライムビデオがないのか…」。日本人は優れたものをつくることができる神の手をもった国民です。ビビビる大木氏はネット関連では、なぜ日本発が生まれないのか、ずっと不思議だったと語ります。※本連載は、ビビる大木氏の著書『ビビる大木、渋沢栄一を語る』(プレジデント社)より一部を抜粋・再編集したものです。

僕は僕で生きていくしかない

人間は不平等である。しかし、天から見れば、人間は皆、同じである
天より人を視れば、みな同じく生みしところのものである。

【『渋沢栄一訓言集』道徳と功利】

 

■いろいろと不満はありますが、1日24時間は一緒です

 

渋沢さんの言葉のとおり、僕も人間はみんな同じだと思っています。もちろん、生まれ持った才能が違うこともあるかもしれません。天才もときどきはいるので、よく考えてみると不公平だらけだと思うこともあります。「天は二物を与えず」と言いますが、「与えてんじゃねえか!」と怒り心頭のときもあります。

 

「なぜ僕は埼玉の春日部に生まれたんだ、僕だって港区の金持ちに生まれたら、何か違った人生が開けていたのに!」と勝手に思った時期もありました。みんなそう思うこと、あると思います。実際には、金持ちの家に生まれなかったという現実が、僕にもあるわけです。

 

でも、世の中、2世、3世、4世が大勢います。それはそうなんだけれども、「話が違うじゃないか」と思いながらも生きていくしかないのが、僕たちです。

 

人間は平等だと言うけれど、矛盾はある。むしろ、矛盾だらけです。人間はその矛盾を前提に生きていったほうがいいと思います。

 

こちらも何か苦しみながら生きていく結果が、僕たち人間の味になるというか、その苦しみが味になるはずです。

 

何をやろうが、時間は平等で僕たちは一緒です。これは天から見たら、「おまえに与えている1日は、みんなとまったく一緒だぞ。その時間、何するの? 何に使うかは、みんなの自由だよ」ということだと思います。

 

時間が一緒だとすると、ますます努力が大切になります。僕は僕で生きていくしかない。そのアキラメ、現実を踏まえると、矛盾にはもう振り返らずに、その与えられた同じ時間をどう使うかに思いを巡らせたいです。

 

 

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