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母の死によって「資産家になった」
Aさん(65歳)は、東京近郊の戸建てに妻と2人で暮らす年金生活者です。Aさんは元サラリーマン、妻は専業主婦。定年後は悠々自適な老後を叶えたいと願っていました。しかし、現実はそう甘くなく、時間に余裕ができても金銭的な余裕はありません。定年退職後も毎月の住宅ローン返済が大きな負担となっており、老後には暗雲が漂っていました。
そんなある日、Aさんに突然の知らせが届きます。遠方に住む母が亡くなり、経営していたアパートとその土地を相続することになったのです。
母は資産家として、一棟アパートを所有し長年家賃収入を得ていました。Aさん自身は会社勤めの生活を送っていたため、不動産運営について深く関わることはありませんでした。いずれ母から相続する日が来ることは漠然と理解していましたが、実際にそのときを迎えると、思っていた以上に「資産家になった」という感覚が強くなりました。母の喪に服しながらも、心の中では「俺たちも富裕層の仲間入りだ」と高笑いがとまりません。
「母のアパートの家賃収入をそのまま住宅ローンの返済に充てれば、毎月の負担から解放される。この遺産があれば、年金生活の不安がなくなるぞ!」そう確信したAさんは、少しずつ将来に希望を抱くようになりました。
さらば、節約の日々
65歳時点のAさんの住宅ローンは、約1,500万円の残債がありました。年金収入はそれほど多くなく、毎月のローン返済は家計を圧迫していたのです。妻も前々から「もう少しゆとりのある生活がしたいわね」とこぼすこともあり、ローン返済のプレッシャーは夫婦共通の悩みでした。
そこに舞い込んだ「一棟アパートと土地の相続」。不動産の評価額は合計2億円ほどと見積もられ、満室なら毎月安定した家賃収入が見込めます。
妻はこれまで家計のやりくりに頭を悩ませ、Aさんも必死にローンを支払ってきました。しかし、これからはアパートの家賃収入があるのです。さらに、相続した不動産は大きな資産となり、「万が一のときは売却して現金化もできる」という安心感も生まれました。
「お金に困らない老後が送れるかもしれない。もう節約ばかりの生活とはおさらばだ……」Aさんの心には、明るい未来が広がっていました。
