本当に、若者に頑張ってほしい
経済に国境なし。いずれの方面においても、わが智恵と勉強とをもって進むことを主義としなければならない。
【『渋沢栄一訓言集』国家と社会】
■見守るやさしさで十分です!
「経済に国境はない」、経済のみならずウイルスにも国境はないです。「笑い」もそうです。渋沢さんは明治という時代にあって、「経済に国境はない」と断言しつつ、その後に「智恵と勉強で進むのだ」と解答を加えています。
経済を考えるときに、現在の官僚の方や政治家の方たちは数字を見て理解しようとされていますが、そこがそもそも間違いではないかと僕は思っています。すみません、まったくの素人なのに。でも、もっと日本と日本人を見ることが大切なのではないかと思うのです。
コロナ後のことを考えて、経済支援や復興は必要です。僕はしがない「お笑い中間管理職」の分際であり、46歳のおじさんですが、現在の若い人間たちに大いに期待しています。
僕は30歳を過ぎ、35歳あたりからツイッターとかインスタとかフェイスブックなどを知るわけです。アマゾンもそうです。これらはみなアメリカ発のものばかりです。日本発インスタのようなものがないのかと残念でなりません。なぜ日本発ツイッターがないのか。なぜ日本のアマゾンプライムビデオがないのか。楽天は通販で頑張っていますが、それでも圧倒的に「GAFA」に力があります。
日本人は優れたものをつくれる“神の手”を持ったお国がらです。しかし、ネット関連では、なぜ日本発が生まれないのか、ずっと不思議でした。
ここは、若者に期待するしかありません。日本国内のことなど別に気にせずに、「国内だろうが世界だろうが、こういうものがあったら楽しそうだな」というものをどんどん開発して、どんどん発表してほしいと思っています。アイデアレベルでもかまわないと思います。
政治家の方や官僚の方たちは、そのアイデアを支える仕組みをつくる前に、当面、そんな若者が食べることに困らぬよう金銭面の支援だけをして、邪魔しないで見守るだけでいいのではないでしょうか。
日本の若者も、情熱とパワーはしっかりと持っています。日本の若者にも、使命感はあります。その純粋な気持ちを邪魔しないでほしいとお願いしたいと思います。
■なぜ、日本は沈没していくのか
日本はいろいろな利権を持っているおじさんたちの感覚が、時代にもう追い付いていないにもかかわらず、そのことに無頓着のまま存在しています。
Uber Eatsは何となく広まりましたが、そもそもタクシーの代わりになるUberが日本で思った以上に流行らなかったのは、「ああ、日本ぽいな」と思いました。
僕はハワイやニューヨークへ旅行で行ったときに、全部Uberで移動したのでレンタカーの運転もしませんでした。行き先も言わなくていい、最悪登録しておくだけでいいわけです。こんな便利なものがあるんだと、感動しました。前もって料金も全部わかるので、旅行者にとってこんなにありがたいものはありません。
「権利は絶対に認めない」という負のパワーが、日本がどんどん世界から取り残されている元凶になっていると思います。だからこそ、どんどん遅れて、国力もどんどん下がっていくのです。本当に若者に頑張ってほしい。だから先ほど、邪魔しないでほしいとお願いしました。
経済において一発逆転がなさすぎです。開発者=開拓者たちの発想をそもそも認めない風潮がよくないと感じます。ビジネスをされている方たちに、何歳になっても子ども心を持ち続ける、という意味の僕のモットー「心はいつも半ズボン」のような精神がないとダメだよと、僕は真剣に言いたいです。
渋沢さん、現在の日本の経営者、政治家、官僚たちの様子を、あの世からしっかりと見てほしいです。そして、その行動に憤慨される方がいたら、お願いします。出てきて、一言いってください。
ビビる大木