コロナ禍で売上30%増加した地方ハウスメーカーの「気づき」 (※写真はイメージです/PIXTA)

TVや新聞ではコロナ禍で経営難に陥っている企業や経営者が取り上げられがちですが、実は、売上が増加している企業も少なくありません。コロナ禍でも好調に成長する企業とは、一体どんな企業でしょうか。中小企業の経営支援を幅広く行う筆者が、30%も増収したという地場中小工務店の事例を基に、中小企業の「DX化」について解説します。

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キーワードは「DX」…コロナ禍のビジネスモデル変革

「DX」という言葉が持て囃され、このキーワードを足掛かりにシステム導入の営業攻勢を行っているIT企業も多い一方で、「IT革命」や「Web 2.0」といった言葉とともに、既視感を覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

「DX化」を声高に叫ぶ経営者や部長に、「そもそもDXについて具体的に何をイメージしていますか?」と問うたところ、相手が言葉に詰まってしまった、または、出てきた話はデジタル化による一般的な業務改善レベルの話だった、という笑い話を耳にする機会も増えています。

 

一方で、コロナによる社会変化が起きる中で、対人接触機会を減らしつつ、売り上げ確保を目指す、デジタル活用によるビジネスモデル変革(=実直なDX)が求められているのも事実です。

実は、コロナ禍でも「増収した企業」は25%以上

TVやネットニュースでは、連日コロナ影響で苦境に陥り、困窮する企業や経営者が取り上げられています。しかし、筆者が務める中小企業診断士の資格更新研修や士業仲間との情報交換会(※いずれもオンライン開催)で参加者同士の意見交換に耳を傾けると、「業界問わず、コロナでも売上を伸ばしている企業は一定数いる」という話題が多く出ます。特に企業の業績を月次で把握している税理士の方々から、そのようなお話を伺うケースが多いと感じます。

 

実際に、興味深いデータが『2021年版「中小企業白書」』に掲載されています(図表1)。従業員規模別にみた2020年の売上高の調査データですが、どのカテゴリーの企業も約25%が増収と回答しています。マスコミ報道だけを見ていると、あたかもすべての企業がコロナ禍で売上減少に苦しんでいるように感じますが、実態は異なっているかもしれません。

 

出典:中小企業庁『2021年版「中小企業白書」』
[図表1]2020年の売上高(従業員規模別) 出典:中小企業庁『2021年版「中小企業白書」』

 

では、コロナ禍によるビジネス環境の変化に適切に対応し、好調に成長する企業とは一体どのような企業でしょうか? 飲食業界でも、記録的な単月売上を達成した大田区久が原にある老舗とんかつ店のエピソード等がありますが、当記事では、宮城県を拠点に戸建て住宅事業を展開する、株式会社あいホーム(本社:宮城県富谷市)のDXへの取組事例を基に考察を行います。

MASTコンサルティング株式会社 コンサルタント 中小企業診断士
プロフェッショナルコーチ

大学卒業後、(株)デンソーに入社し、約10年間経営企画や事業企画に従事。25歳で中小企業診断士試験に合格し、大手資格予備校にて中小企業診断士講座の難関2科目(財務会計・経済学)を長らく担当。現在はコンサルタント・プロフェッショナルコーチとして活動中。
上場企業から中小企業まで、会社規模を問わず、働く人の気づきや成長を引き出しながら経営支援を行っている。

著者紹介

認定経営革新等支援機関 

中小企業診断士を中心に税理士、弁護士、社会保険労務士など、100名以上の国家資格保持者が所属するコンサルティングのプロフェッショナル集団。

所属メンバーは、財務・税務・人事・法務・マーケティング、また製造業・卸売業・建設業・サービス業・ITなど、職種や業界ごとの得意分野を持ち合わせる。

中小企業の経営に必要な知識と経験を活かし、冷静な判断、熱き心を持って、中小企業経営者をワンストップでサポート。

MASTコンサルティング株式会社:https://www.mast-c.com/

著者紹介

連載打倒大手! 中小企業の「経営戦略術」を実例解説

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