自分で老後だと思わなければ、老後ではなくなる
■あなたの中から「老後」をなくそう!
あなたは、何歳からを老後だと思いますか。
メットライフ生命の「老後を変える全国47都道府県大調査」(2019年)によると、平均は「67歳」だそうです。ただし、年齢が上がるほど、老後だと思う年齢は上がっていきます。60代~70代の回答は「70歳」が大半を占めていました。年齢以外の理由では、「身体が思うように動かなくなったとき」がトップです。
老後って、いくつからなのでしょう。
あるとき相談にみえた85歳の方は、「これからの老後資金が心配で、お金を増やせないか」と悩んでいました。94歳の父に「いまは老後だと思っている?」と尋ねたところ、「ぜんぜん思ってないよ! 100歳まで生きるし」という答えが返ってきました。
人生の先輩方は、老後はまだまだ先だと思っているようですよ。
60代は気力・体力ともにあります。仕事がなくなったといって、くすぶってはいけません。新たなチャレンジのときです。
「老後」の定義はまちまちです。自分で老後だと思わなければ、老後ではなくなります。 老後の心配がなくなる究極の方法は、「老後をなくすこと」です。これは楽しい人生を送れる近道でもあると思います。
そのためにも、ぜひ生きがいを見つけてください。
■夫の早死にを防ぐ極意は「キッチン」にあった?
夫婦で過ごす老後の時間が長くなり、夫婦間の会話が増えるのはとてもいいことです。とはいえ、いつかはどちらかが先に亡くなります。ここは避けようのない宿命です。平均余命で考えると、夫のほうが先に死亡する確率が高いのですが、こればっかりはわかりません。
ある日、妻に先立たれることだってあります。
残された夫はもれなく孤独感に苛まれます。しかし、実生活でもっと困った事態に直面します。それは食事や掃除、洗濯といった日常的な家事です。