あらかじめ知っておきたい「工事中のストレス」
工事期間中の生活について見てみて、窓を開けられないことがあるなど不便を感じる面もある一方、外出も可能であり「普段とそれほど変わらない」と感じた人もいるはずです。
しかし、実際に塗装工事を経験した人は、次のようなストレスを感じていたといいます。これを事前に知っておけば、対策を取るうえで役立つはずです。
【騒音】
最初に気になるのが、職人さんたちが動き回る物音です。作業のために家の周囲に足場が組まれているため、すべての物音が室内側に聞こえたという人もいます。会話の内容までハッキリ聞こえるほどなので、プライバシーも何もない、とショックを受けてしまうかもしれません。
【塗料の臭い】
外壁塗装を行うにあたり、気になるのが塗料の臭いです【⇒画像を見る:塗料の種類による臭いの強さ】。とくに臭いに敏感な人やシンナー臭が苦手な人、家に赤ちゃんやペットがいる人は、なおさら心配になってしまうものです。
【洗濯物が干せない】
外壁塗装の工事を行うときは、作業をしやすくするために設置する仮設足場が家の周りを囲んでいて、その上からさらに塗料の飛散防止シートが貼られます。作業が続いている10日間から2週間ほど、住民はこの中で暮らさなければなりません。そのため、ベランダやバルコニー、庭に洗濯物を干すのは難しくなります。それは、以下のような理由からです。
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●洗濯物に塗料や泥水が付着する:
ベランダや庭先に洗濯物が干してあると、どんなに避けて作業しようとしても飛び散った塗料が付着してしまいます。たとえローラーや刷毛による塗装であっても、吹き付け塗装に比べて塗料が飛び散らないというだけであり、塗料は飛び散るため洗濯物を汚す原因になってしまうのです。
●職人が気を遣ってしまって作業の邪魔になる:
洗濯物がない状態で行えばすぐに終わるような作業でも、塗料をできるだけ飛び散らないようにそっと塗ったり、刷毛で細かく塗装を行ったりする必要があるため、時間も手間もかかってしまうのです。
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では外壁塗装工事中、洗濯物はどうしたらいいのでしょうか。
乾燥機がある場合は利用するのが一番です。もしくは部屋干しにするのが無難かもしれません。そのほか、以下のような方法もオススメです。
①どうしても干してはいけない工程を避けて洗濯物を干す
●洗濯物を干せる工程:
バルコニー、ベランダ防水工事、破風板塗装などの小さい部分の塗装
●洗濯物を干してはいけない工程:
高圧洗浄、屋根塗装、外壁塗装、仮設足場設置、足場解体
②家の塗装していない側のベランダや庭に干す
屋根の塗装は上から水や塗料など、さまざまな飛散物があるので、洗濯物を干すのは控えるべきです。しかし外壁の塗装作業であれば、作業している壁の反対側に干し場があれば干すことが可能です。
輿石 雅志
株式会社ドアーズ 取締役社長
外壁診断士、外壁アドバイザー
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