写真:PIXTA

デルモンテ・フィリピンが8月下旬に上場する見通しです。一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターである家村均氏が、フィリピン史上最大級のIPOについてレポートします。

フィリピン発グローバル企業…誕生の秘密はどこに?

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以上フィリピンのグローバル企業として「デルモンテ社」について見てきました。フィリピンは人口ボーナスを維持したまま、人口が1億5000万人に向け増加していく経済的に大変魅力ある国です。インフラ、都市開発、金融、小売、エネルギーなどの国内の生活やビジネスに寄与する内需型産業がGDP成長を牽引していくモデルです。

 

一方英語力の高さやIT力の高さを活用して、海外の需要を取り込むBPO産業もインドと並ぶ世界のトップランナーです。

 

また、少し目線を変えて、このようなフィリピンの強さ、つまり国内需要の高さによる国内の安定収益を充分に享受しながら、英語でのコミュニケーション力によるIRや海外事業展開力などに目を向けると、グローバルに展開できるフィリピン企業の強さが浮かび上がってきます。

 

海外への事業展開ということではありませんが、グローバルなDXやフィンテックという大きな流れの中で、フィリピンでもキャッシュレス・スマホ決済アプリなどがどんどん浸透していて、大手財閥企業などが積極的にこういった分野のテクノロジー企業に出資し、事業に取り込んでいます。

 

こういった事業が、スピンアウトしてIPOするなどの事例も増えてくるのではないかと期待されています。米国のSPACも今フィリピンを含む東南アジアの企業に注目して、買収先を探していますので、このようなインバウンド型でのグローバル化というものも今後出てくるのではないでしょうか。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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