税務調査で「脱税と愛人」がWで発覚したフリーライターの末路【税理士の実録】

税務調査で「脱税と愛人」がWで発覚したフリーライターの末路【税理士の実録】
(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査で不正が見つかると、追徴課税されるだけでなく、「お金以外のもの」を失いかねません。本記事では、税務調査で「脱税と愛人の存在」が発覚した人の事例を交えて、具体的に見ていきます。※本連載は、石川博正氏の著書『税務調査で泣きをみないとっておきの知恵 税金を合法的に逃れる方法あります』(さくら舎)より一部を抜粋・再編集したものです。

人間関係、信用…税務調査で失うものは、お金以外にも

税務調査で失うのは、お金だけではありません。調査によってこれまでの行動が明らかになることで、大切な人間関係や信用が壊れてしまったり、お金とは別の大切なものを失ってしまった人を、筆者は何人も見てきました。

 

税務調査のせいで愛人の存在が奥さんにバレて、家庭を壊してしまった人……

副業がバレて、仕事を辞めざるを得なかった人……

リベート、キックバック等の不正行為がバレて、取引停止に追い込まれた人……

反面調査で取引先の信頼を失ってしまった人……

税務調査のストレスでうつ病になり、自殺に追い込まれた人……

 

まさか、と思うでしょうか。しかし、どれも実際にあったことです。

脱税と愛人がバレて、家庭がボロボロになることも…

フリーライターのHさんは、愛人へ毎月渡すお金を「外注費」として処理していました。経理担当の奥さんにもバレておらず、Hさんは「愛人と節税の両立♪」と調子よく喜んでいました。

 

しかし、税務調査がきっかけで、修羅場が訪れたのです。税務調査官はHさんの奥さんがつけた帳簿を見ながら、さりげなく聞きました。

 

「Bさんという方に対して毎月20万円も払っていますけど、これは何のお金ですか?」

「それは、外注で、仕事を頼んで……」

 

しどろもどろに答えるHさんの表情に「あやしい!」とピンときたのは、税務調査官ではなく、その場にいた経理担当の奥さんでした。

 

「あなた!愛人への手当を外注費と偽って、私に帳簿をつけさせていたのね!」

 

脱税と愛人の両方がバレてしまいました。

税務調査が入ると、ごまかしていたものが一瞬でバレる

Hさんのケースは、奥さんの勘が働いたからバレた、ともいえます。

 

では、もしもHさんが独身で、恋人に「外注費」と偽ってお金を渡していたらどうだったでしょう? あるいは奥さんと共謀して、親戚や友人などに「外注費」と偽ってお金を渡していた場合は?

 

どちらもアウトです。税務調査が入れば、それらのごまかしは一瞬でバレてしまいます。

 

うまくごまかせているなと調子に乗っている今この瞬間にも、税務署はチェックの目を光らせています。いつでも税務調査が入る可能性があるのです。

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