搬送後、後遺症が残りやすい「高齢者特有のリスク」
高齢者はもともと基礎疾患(持病)を持っていることも多く、何らかの病気を発症すると重症化しやすいため、救急搬送から入院になるケースが珍しくありません。では、どのような病気で高齢者は救急搬送されるのでしょうか。
おもな例をあげると、脳血管障害、急性心筋梗塞、心不全、消化管出血、肺炎などです。基礎疾患を持つ高齢者がこうした症状に陥った際は、非常に危険な状態だといえます。
また、高齢になると次のようなリスクがあります。
●若い頃に比べ、血管系の疾患を突然発症するリスクが格段に上がる
●疾患を複数持ち、複数の薬を処方される
●骨や筋肉が弱り、接触や転倒など少しの衝撃で大けがにつながる
●感染症への抵抗力が弱い
●高温や低温などの環境変化への適応能力が著しく低下する
など、挙げればきりがありません。これらがきっかけとなって病気やけがを引き起こした場合は後遺症が残りやすく、治療後に介護やリハビリの必要性が高まる傾向にあります。症状には個人差もありますが、高齢者にはこのようなリスクがあると知っておくと良いでしょう。
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