なぜ医療機関は「利益」を追求する必要があるのか?

今回は、医療機関が持つべき「利益追求」への心構えを見ていきます。※本連載は、年間3億円を売り上げる歯科医院の院長として活躍する折戸惠介氏の最新刊、『僕の歯科医院が患者さんに圧倒的に支持される理由』(かざひの文庫)の中から一部を抜粋し、歯科医院を成功させるために必要な「経営哲学」をご紹介します。

医療機関が利益を生み出すのは「悪」ではない

一般に、医療機関が利益を生み出すことを、あまり「よし」としない風潮がありますよね。スタッフたちもやはりその一員なんです。医療側の人間なのに、気持ち的には違うんです。

 

スタッフがそう思っていたら、絶対に利益の上がる活動をしません。ですから、どうして医院には利益が必要なのか。利益を出さない企業こそ、社会的には本当は「悪」なんだという当たり前のことを、ちゃんと教えて理解させてあげる必要があります。

 

利益を出さないと、設備投資もできません。患者さんに良い治療を提供することもできません。

 

「院長、トイレが壊れました」とか「機械が壊れました」といっても修繕費も出ない。利益が出ないと、借金の元本も返せないから倒産してしまう。君たちも仕事を失うし社会活動もできないんだよ。だから、医療機関が利益を生み出すことは決して『悪』なんかじゃないんだ。そんな「今さらですか?」な話を、やっぱりしなくちゃいけないんです。

 

何も教えないと、彼女たちは「院長、儲けていい生活がしたいだけなんでしょう」って、本気で思っていますから。これではスタッフの働く意識も決して高くはなりません。

 

最近では、スタッフに年間で決めた数値目標の話もしています。ひと月が終わったら、次の月の朝礼で、先月は患者数がこれぐらいで、売り上げはこれぐらいでしたって伝えるんです。数字に対しての意識があるかないかで、確実に働き方も違ってきます。

患者数が頭打ちなら単価を上げる「戦術」が必要となる

売り上げとは・・・「数量×単価」です。

 

「なんだよ、それ! 当たり前じゃないか!」って思われる方も多いと思います。しかし、このシンプルな答えがなかなか出てこない経営者は非常に多いんです。これさえ理解していればここから分析ができます。逆にこれが頭に入っていないと、前に進めません。

 

歯科医院の場合、「①数量×②単価」=「①患者数×②単価」ということになります。そして「①患者数」=「③来院頻度×(④既存患者+⑤新規患者)」と置き換えられます。

 

ここまではいいですね。では、ここからさらに細かく分類してみましょう。

 

「④既存患者」=「⑥来院患者数×⑦回転率」

「⑤新規患者」=「⑧未・来院患者数×⑨訪院率」

「②単価=⑩平均点数(平均金額)×⑪治療本数」

 

となります。売り上げを上げるには⑥〜⑪の要素を強化する明確な戦術が必要になってきます。

 

保険診療中心の医院なら患者数を増やすことに戦術の軸足を置き、患者数が頭打ちなら単価を上げる戦術を考えなければいけないということです。本当は、どちらかではなくて全てを考えないといけないですよ。売り上げは掛け算でできているんですから。賢明な皆さんならこの大きな意味がお分かりいただけると思います。

医療法人ハッピースマイル
りお歯科クリニック 院長

1972年6月19日生まれ。岐阜県出身。平成3年、岐阜県立岐阜高等学校卒業。早稲田大学に入学するも、中退して朝日大学歯学部に入学。卒業後、医療法人愛善会に勤務。平成15年、六条歯科クリニックで院長代理として診療全般を任される。平成20年、りお歯科クリニックを開業し、現在に至る。
日本アンチエイジング歯科学会認定医。日本審美歯科学会会員。日本インプラント学会会員。

著者紹介

連載歯科医院を成功させるための「経営哲学」

僕の歯科医院が患者さんに 圧倒的に支持される理由

僕の歯科医院が患者さんに 圧倒的に支持される理由

折戸 惠介

かざひの文庫

これさえ知れば誰もが成功できる! 公務員の家庭に育ち、勤務医を経て35歳で開業。不安で眠れない日を送るも、借金7000万を3年半で完済。今では年間売上3億を達成し、さらなる成長を続ける歯科医院のカリスマ院長が、「絶対成…

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