本連載は、年間3億円を売り上げる歯科医院の院長として活躍する折戸惠介氏の最新刊、『僕の歯科医院が患者さんに圧倒的に支持される理由』(かざひの文庫)の中から一部を抜粋し、歯科医院を成功させるために必要な「経営哲学」をご紹介します。

歯科医師は「経営」のことを何も知らない!?

筆者自身もそうなのですが、歯科医師の先生はだいたいが、大学を卒業したら「先生」と呼ばれて、おだてられて人生を過ごします。大学や勤務先では、歯医者の治療のことしか習ったことはありません。経営学なんて学ばないんです。

 

でも、開業したらいきなり経営者。経営のことなんてまったく勉強していない、考えたこともない人が、急に経営者になって初めて人を雇って、どうやって利益をあげていくかなんてできるわけないんです。

 

だからって、「僕には分からないからできません」では、年商1億円など夢のまた夢。それどころか、下手をすれば倒産して従業員を路頭に迷わすなんてことにもなりかねません。

 

僕も誰かから経営学を教わったことなどありませんでした。ただ、勤務医時代に院長として歯科医院を任されていたため、給料をもらいながら、ある種経営にも携わらせてもらっていた経験があったのです。普通の勤務医は、自分の売り上げしか興味がないと思うので、そこは少し違っていたと思います。

歯科医院を開業した以上、「経営」から逃げてはダメ

面白い話があります。勤務医時代、同級生の結婚式があって大阪に行った時、「お前、給料いくらもらってるんだ」っていう話になりました。

 

その時、大阪の友達は給料が30万円でした。僕は当時すでに医院を任されていて100万円を超えていたので、「俺、100万超えてるよ」って正直に話したんです。その時の彼の反応が問題でした。

 

「岐阜ってそんなに給料いいの?」って言ったんです。その時、僕は「お前、その考え方をしてるうちはずっと30万だよ」って話をしたんですけど。

 

僕は、給料がもっと安かった時期も「30万円給料をもらってるから、これだけ売り上げればいいんだ」じゃなくて、「今は30万円だけど、100万円の給料をもらえる人より売り上げてやる」という思いで働いてました。その方が断然仕事が楽しいからです。

 

そして、そんな気持ちで働いていたことが、開業して経営者になった時に大いに役立ちました。

 

本連載では、「歯医者としてどうあるべきか?」ということよりも、「歯科医師だけど、経営者なんだからちゃんと稼がないとね」っていうことを重点的にお話ししようと思います。

 

時々いるんです。「俺はそんなに経営のことなんか考えたくないし〜。だってダルくない?」的なことを言っちゃう先生が。そんな先生に会うと、「じゃあ開業しなきゃいいじゃん!」って思ってしまいます。

 

ここで間違っちゃいけないのは、売り上げは患者さんに評価された結果だということです。いかに患者さんの満足度を上げられるかを常に考えから外しちゃいけないのです。

僕の歯科医院が患者さんに 圧倒的に支持される理由

僕の歯科医院が患者さんに 圧倒的に支持される理由

折戸 惠介

かざひの文庫

これさえ知れば誰もが成功できる! 公務員の家庭に育ち、勤務医を経て35歳で開業。不安で眠れない日を送るも、借金7000万を3年半で完済。今では年間売上3億を達成し、さらなる成長を続ける歯科医院のカリスマ院長が、「絶対成…

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