(写真はイメージです/PIXTA)

近未来の消費者洞察データを基軸にイノベーション支援を展開する、株式会社SEEDATA代表取締役社長の宮井弘之氏は、仕事で、自分の評価を上げるためには、右肩上がりになるように計画して働くべきだと説いています。

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    例えば、商品ができて最初の一月目の受注が50件、二月目の受注が40件、三月目の受注が30件となっていたら、投資家からは、どんどん売れなくなっているように見えます。

     

    もちろん、嘘をつくことはできませんし、それが事実なのだから仕方ないだろうと思われるかもしれませんが、それで投資を打ち切られてしまったとしたら、その先の事業を続けることが難しくなってしまいます。

     

    本当に売れなくなっていて、事業を畳みたいと思っているのならよいのですが、一月目に頑張って需要の先食いをしてしまったせいで、二月目、三月目と売上が落ち込んでいるのだとしたら、それは戦略の失敗であって、事業の将来性とは関係ありません。

     

    たとえ受注件数の総数が同じでも、一月目が30件、二月目が40件、三月目が50件となっていれば、投資家からは、企業がどんどん成長しているように見えますから、投資を継続しようという気分になりますし、関係者も皆ハッピーになれます。

     

    つまり、売上を立てるにあたっては、当初から右肩上がりになるように意識して、戦略を立てていくべきなのです。

     

    例えば、一月目に50件の受注見込みがあったとしても、契約月を後ろにずらして、最初の月は30件に抑えておけばよいのです。

     

    そうして、二月目に40件、三月目に50件と、常に来月の受注見込みをにらみながら、今月の受注件数を調整していくだけで、右肩上がりの成長曲線を演出することができます。右肩上がりというのは恐ろしいもので、勝ち馬に乗らんとさまざまな人が協力を申し出てくれるのです。

     

    若い人は、いいニュースがあったら早く知らせたいとばかりに、すぐにすべてを開示してしまいますが、もし次の月にいいニュースが何もなかったとしたら、他人から見たときに成長が鈍化しているか、あるいは停滞しているかのように見えてしまいます。

     

    「実際はそんなことはなくて、たまたま今月は何もなかっただけだ」という言い訳は「事実」ではあるのでしょうが、多くの部外者はただ見た目の印象だけで物事を判断してしまうのです。

     

    ですから仕事で成果を挙げるのは当然として、その成果を十分に評価されたいと思うのであれば、最初から全力でフルスイングの表現をしないことです。営業であれば、最初から全力で受注しないで、受注見込みの企業を残すようにしておいて、常に前の月よりも成績が上がっているように見せます。そうすれば、どんどん成長して実力をつけているように見えるからです。

     

    プライベートでも、意中の相手をデートに誘うのであれば、最初から三ツ星レストランでゴージャスなデートはしないほうがいいでしょう。徐々に前回のデートよりもアップグレードしてサプライズを演出してください。

     

    最初に全力を見せないとあとが続かないのではないかと思われがちですが、最初だけ豪華で、あとがダウングレードしてしまうと、「最近、大切にされていない」とか「自分に興味がなくなったのかな」などと思われてしまいますよ。

     

    あなたの人生が最も良く映えるのは、右肩上がりで成長しているときです。これはあなたのためだけではありません。上昇しているのを演出すれば、それを見た人も元気をもらえるので、周囲のためにもなっています。ですから恥ずかしがらずに、常に成長中で今が一番のピークであるかのように演出し、自分に期待を集めましょう。

     

    最初は演出でも、そうやって自分を追い込むことであとから実力もついて、集まった期待が本物になるのです。

     

     

    宮井 弘之

    株式会社SEEDATA 代表取締役社長

     

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