金銭面も、労力的にも…賃貸経営のとんでもないリスク
ところが当然ながら、法的手続きにもそれなりの費用がかかります。それでようやく滞納者を追い出すことができたとしても、滞納分の回収は残念ながらほとんどできません。「支払え」という判決は下しても、裁判所は相手からお金をもぎ取ってはくれないのです。
だったら財産を差し押さえればいいと考えるかもしれませんが、家賃滞納するような人の銀行口座に預金残高が潤沢にあるということは、ほとんどありません。むしろ他にも借金があり、自転車操業になっているケースが大半を占めるのです。
差し押さえされては困るほどの蓄えがある人は、そもそも家賃滞納などしないでしょう。失うものがないからこそ、家賃滞納ができると言ってもよいのではないでしょうか。
つまり、手間と費用をかけて差し押さえの手続きをしたとしても、滞納賃料の回収はあまり望めないということです。
家賃がきちんと支払われてこその賃貸経営です。家賃滞納されてしまうと、家主はその分の負担を背負わざるを得なくなります。そして司法が極端に賃借人保護に偏っているために、家賃を払わない賃借人を勝手に追い出せない、簡単に追い出せない、滞納分の回収ができづらい、そのようなリスクも背負うのです。
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