
長男は東京大学に現役合格、次男は京都大学に現役合格、長女はロンドン大学UCLに現役合格……母学アカデミー代表の河村京子氏は書籍『教えない子育て 正解のない時代に「実践できる子」を育てる』(日本法令)のなかで、子どもに予定が何もない時間を与えていた理由について解説します。
「何もない空間」が都会の子どもに与えるチャンスとは
自然の中で遊ぶことは、子どもにとって必要な経験である、ということは誰もがわかっています。しかし、現代っ子は自然の山の中に連れて行くと遊べないといいます。
「遊ぶものがないからつまらない」
と言うそうです。
都会に住んでいると、自然が身近にはないし、公園で遊ぶのが1番身近な自然だったりします。確かに公園も自然の一部ではありますが、ブランコあり滑り台ありです。
これらの遊具は、あらかじめ作られているものです。「あらかじめ作られているもので遊ぶ」のが習慣になると、「何もないところで、自分で遊びを作り出す」ことができなくなります。
私たちの親世代であれば、家を1歩出れば広場があり、空き地があり、川が流れ、自然がたくさんあったと思います。
「子どもは遊ぶのが仕事」といわれますが、当時であれば、遊ぶ=外遊び=自然の中で走り回る、が当たり前でした。しかし時代が変わり今では、遊ぶ=座って遊ぶ=ゲーム、になっています。
お母さんが、
「外で遊びなさい! 」
と言うと、子どもたちはぞろぞろと公園に行き、木陰でゲームをしている、という笑えない話もあります。
おもちゃや遊び場を与えるということは、「遊び方を教える」ということです。玩具や遊び場を与えられた子どもは、自分で遊びを作り出すことができなくなります。
だからこそ、何もない空間を与えてほしいのです。あえて「遊び方を教えない」ことで、子どもは自分自身で遊びを作り出すチャンスを得るのです。現代の生活で「何もない空間を与える」ことこそ、最も贅沢なことかもしれません。
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