(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載では、仕事の帰りに脳出血で倒れ、一時意識不明の重体になるも、一命を取り留めた経験を持つ宮武蘭氏が、脳出血の後遺症やリハビリの実際を解説していきます。

急に部屋を移動することに…一体どうして?

歯磨きは、歯ブラシを洗面台に置き、左手で歯磨き粉を乗せる。そして、左手で磨き、左手でコップを持ち、うがいをした。すると看護師がやって来て「宮武さん、お部屋を移動しましょう!」と言った。『え? なぜ?』と思ったが、理由はなるほどというものだった。

 

私は右半身麻痺で、左手を使う。病室のほとんどのトイレは、座った時に右側にトイレットペーパーホルダーがあるそうだ。その日、唯一左側にトイレットペーパーホルダーがついている部屋が空いたので、移動する方がよいというものだった。

 

昨日、声を掛けてくださったお二人が、「せっかく、これから仲良くできたのに、残念!」とおっしゃってくれた。さあ、引っ越しだ。

 

7階病棟の別の部屋に移動した。その部屋の患者さん方も、皆さん温かく迎えてくださり、安心した。食事のホールも昨日のホールと別の場所に変わった。

 

入院2日目から、いよいよリハビリ開始。

世の中は年末、大晦日の準備。私はリハビリ開始!

12月29日(火)、世の中は年末、大晦日の準備だろうが、もちろん私は、そんな状況ではない。リハビリは1日最大3時間受けられる。それぞれの病状によるのだが、私のリハビリは、

 

言語療法 20分
理学療法 60分
作業療法 100分(60分と40分)

 

で組まれた。テレビのドキュメンタリーなどを観ていたので、リハビリのイメージはあった。イメージはあっても当然、実践はないので不安はあった。まだ自力でリハビリ室まで移動できないので、療法士が病室まで迎えに来てくださる。車椅子も押し、リハビリ室まで連れていってくれた。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『アイアムカタマヒ 右半身麻痺になった中年女の逆境に打ち克つリハビリ体験記』より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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