(※写真はイメージです/PIXTA)

合同会社4U International代表・中田聡喜氏の書籍『個人М&Aのススメ』より、一部を抜粋・編集し、会社員が課題にどう取り組んでいくべきなのか、自身の体験を基に解説します。

上司から課せられた課題「回転はするな」の真意

社会人生活にも慣れはじめた半年目からは、シフトの管理を行うようになりました。シフトを管理するうえで上司に言われたことは「回転はするな」でした。初めは「回転」と聞いても意味が理解できませんでした。

 

この「回転」が意味するところは、朝の9時に出勤したら次の日の朝9時までお店で働くことです。私が入社した時代は労務管理がまだ甘い時代でしたから、「回転」する先輩社員や同期社員は多くいたと思います。

 

そのような中で最初に課せられた上司から私への課題が「回転はするな」でした。

 

そもそもなぜ「回転」という現象が起こるかというと、慢性的な人員不足に陥っている店舗が多く、根本的に人が足りなかったためです。

 

当時は入社1年目から3店舗程度のシフト管理を担当させられました。右も左も分からない状態ですが、店舗は24時間営業です。全員が全員上手に店舗運営できるわけはなく、そのため「回転」という企業ワードが生まれていました。

 

実際に私の同期は2回転、3回転する人もいましたし、企業内の伝説ですが先輩には最高で7回転したという方もいました(本当か嘘かは分かりませんが)。

 

余談ではありますが、給料や残業代はしっかり支払われていましたので、入社1、2年目でサラリーマンの平均月収を優に超えている社員もいました。

 

もちろん、今はそのようなことはなく正常な労働環境になっていますが、当時はそのような環境で「回転」をしないことがミッションだったのです。

信頼が厚い=嘘をつかないこと

入社半年が経った頃から、本格的に店舗の人員シフトの作成、人員の調整を行います。私は担当する店舗数が6店舗に増えていました。

 

その時に気づいたことは、回転をしたことがある人と、回転をしたことがない人がいるということです。違いは何かを私なりに分析しました。

 

1点目は嘘をつかないことです。回転をしない先輩はアルバイトの方からの信頼が厚いのです。そのため、人員不足に協力してくださるアルバイトの方が多くいました。

 

信頼が厚い、を私なりに紐解くと、嘘をつかないことだと思います。従業員に対してできることとできないことを真摯に受け止め会話をすることだと。

 

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『個人М&Aのススメ』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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