※画像はイメージです/PIXTA

投資に関心がある人なら「債券のほうが株式より安全」という話を、常識として認識しているのではないでしょうか。しかし、投資の世界においてもしばしば「常識」が正しくないケースがあるのです。具体的に見ていきましょう。※本連載は、市川雄一郎氏の著書『投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え』(日本経済新聞出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

人口が増え続ける限り、企業は成長し、株価は上がる

このように株式投資が最もパフォーマンスが高いのには理由があります。株式は、企業の成長のために使われるからです。企業は株式の発行によって得た資金で事業を行い、利潤を上げ、さらなる成長を目指します。経営に失敗しなければ、人口が増えていく限り、企業は成長を続けることができます。だから、長期で見れば、株価は上がるのです。

 

日本や韓国のように少子高齢化が進み、国内市場が縮小することになっても、南アジアやアフリカなど世界には人口が増え続けている国・地域はたくさんあります。だから、日本企業もグローバル展開することによって、まだまだ成長することは十分に可能です。

 

ただし注意していただきたいのは、これはあくまでも長期的な話であって、短期的に見るとブレ幅が大きいのはやはり株式であることは間違いありません。株式の短期売買で利益を得ようとする場合は、それ相応のリスクを伴うことは言うまでもありません。「理想の投資期間は永遠だ」というバフェット氏の言葉を、いま一度、思い出していただければと思います。

 

もうひとつ。債券には債券の良さもあることは、知っておいたほうがいいでしょう。それは、債券は決まった期間で償還されるので、お金は原則として必ず戻ってくるということです。

 

◆まとめ◆

常識といわれる情報も鵜呑みにせず、中身をしっかり精査しよう!

 

 

市川 雄一郎

グローバルファイナンシャルスクール校長

 

投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え

投資で利益を出している人たちが大事にしている 45の教え

市川 雄一郎(編著)
グローバルファイナンシャルスクール(編)

日本経済新聞出版

株高や「100年人生」への不安を背景に、投資や資産運用への意識が高まっている。しかし、改めて投資の勉強をしたいと思っても、何を手がかりに考えればいいのかわからず、他人の成功談やネットにあふれる自分では理解できない…

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