株式指標を商品化した「インデックス投資信託」
株式投資を始めたばかりの人、またはこれから始めようと張り切っている人は、はじめのうちは一生懸命に投資の仕組みを勉強し、毎日の情報収集に励みます(と信じます)。企業業績やマーケットの動向、さらには売り買いのアヤといったものがわかってくると、勉強や情報収集がますます面白くなってきて、なかには熱中する人も現れます。
……ところが、三日坊主とまでは言いませんが、そのうちに面倒くさくなってきたり、ニュースを追いかけるのに飽きてきたり、疲れたりして、段々と熱量が下がってきます。売買のタイミングを考えるのも結構難しいし、仕事や育児が忙しいといった言い訳をして、放り投げてしまう人も出てきます。う〜ん、困った!
そんな人でも、株式投資を成功させる方法があります。もちろん、短期投資ではなく、あくまでも長期投資を行うことが大前提ですが、「インデックス投資」がそれです。
「インデックス」とは市況、つまり株式市場の値動きを表す「指標」のことです。代表的なものには、日経平均株価(日経225インデックス)やTOPIX(東証株価指数)、米国株ではダウ工業株30種(NYダウ)、S&P500インデックスなどがあります。
インデックス投資とは、簡単に言うと、そうした株式指標そのものを商品化した「インデックス投資信託(インデックスファンド)」を購入することを言います。実際のインデックスファンドは信託銀行、証券会社などがそれぞれ独自に商品化しています。たくさんの種類がありますが、基本的にはインデックスの動きに連動するように、ファンドに組み込む銘柄などを設定しています。
インデックスファンドを含む投資信託商品は上場株とは違って、一般的には非上場、つまり、その投信商品を組成して運用しているので、比較的自由に売買できます。ちなみに組成し運用している会社のことを委託会社、販売窓口になっている会社(銀行、証券会社、郵便局など)を販売会社といい、投資された資産を保管して管理している信託銀行を受託会社といいます。
これに対して、それ自体が証券取引所に上場されているETF(上場投資信託)というファンドもあります。ETFの取引は株式と同じように、証券会社などを通じて取引所に売買の注文を出す形で行われます。このように取引の仕組みは多少異なりますが、初心者には比較的入りやすい投資商品と言えるでしょう。
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