(※画像はイメージです/PIXTA)

お子さんを医師にするには、本人が医師という仕事に関心を持ち、チャレンジできる学力があることが前提です。お子さんに関心を抱かせ、学力を伸ばすにはどんな方法があるのか、幼児教室ひまわりの講師たちの実例から見ていきましょう。※本連載は、幼児教室ひまわり塾長、熊野貴文氏の著書『子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと』(啓文社書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

医者という仕事を分解し、キーワードを出してみる

お医者さんの仕事には、本当に多くの要素があります。命について。治療について。病気について。人間の細胞や体について。内臓について。本当にどれを学んでもよいし、どこから入っていってもお医者さんという仕事につながっていきます。

 

例えば動物を飼って、その動物が亡くなって、命ということについて初めて考える。こうしたことからお医者さんへの道が始まることもあります。

 

もちろん自分が病気にかかって、それを治してくれたお医者さんの姿を見て、私もお医者さんになりたいと思うこともあるでしょうし、おじいちゃんが病気になったときにそう思うこともあります。いろんな動機が世の中には存在しています。

 

大切なのは、お医者さんを、ただお医者さんとして捉えるのではなく、どういう仕事なのか、分解してキーワードを出してみることです。

夢と力を同時に持たなければ、なにも実現しない

医者になるためにまず最初に必要なことは、お子さん自身が医者になりたいと思うことです。しかし、こうした夢を持つことができたとしても、やはりその夢を実現するためには、当然のことですが、力が必要です。

 

逆のことを申し上げるようですが、そもそも力がなければ医者になりたいという夢も浮かんできません。力があると「私は(僕は)こういう力があるんだから、医者になるためにがんばってみよう」という目標も持てるようになります。

 

つまり夢と力を同時に持っていなければなにも実現しないということです。むしろ力のほうが少し先に必要かもしれません。

 

大切なのは、お子さんがお医者さんになるための底力を作ってあげるということです。

 

つまり医者になりたいという目標を作ってから、勉強させるというのではなく、自然と医者になりたいという目標を持つ前段階として、お医者さんになれる学力をつけさせることが大事だということです。

 

さらにもうひとつ。先ほどお医者さんの仕事を分解してきちんと理解させようと申し上げましたが、まず親御さんがお医者さんの仕事について知るということが大切です。

 

先ほど申し上げた通り、親御さんの側もお医者さんの仕事にはどのような要素があるのかを知識としてぜひ身につけておいてほしいと思います。

 

例えば将来、お子さんに英語ができるようになってほしければ、英語ができたらどんなよいことがあるのかを親御さんは知っておく必要がありますし、英語圏の国についての基本的な知識も知っておく必要があるでしょう。

 

親御さんのこうした努力によって、お子さんの世界を開いておく、ということです。

子どもが「自分から勉強する」ために必要なこと

「勉強を習慣化するために」

 

●前向きに学ぼうとする親御さんの姿勢を見て、子どもはそれを真似する
●まずは親が楽しんでいる様子を見せるのが第一歩
●欲を出さず、簡単な課題で達成感を与える
●ちょっと物足りないくらいで次につなげる

 

「なぜ子どもは勉強すべきなのか」


●理由を伝えて勉強させるより、学習習慣をつけさせて成功体験を与えるのが近道
●勉強をとおして社会を生き抜いていく「知識の使い方」と「思考力」を培うことが
できる

 

「子どもに好きなことをどのくらいさせる?」


●子どもがやりたいことを一緒に楽しみながら、そのなかで自然と数や言葉などを学ばせる
●好きなことへの興味を深めていくことで、関心を持つ対象が広がるので、ある程度見守ってあげる
●遊びと勉強の時間をセットで決めて、学ぶことを習慣化する

 

「自分から夢を描き、それを目指す」


●なにかを目指すのであれば、あらゆる角度からアプローチしていく
●医者になろうという目標でも、どこに入り口があるかはわからない
●勉強という底力を身につけてこそ、夢を持つことができる
●医者を目指すのであれば、親が医者の世界をある程度知っておくことが大切
●親が子どもの世界を開いておく(医者でなくともこれは同じ)

 

 

熊野 貴文

幼児教室ひまわり塾長

 

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子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと

子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと

幼児教室ひまわり:熊野 貴文

啓文社書房

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