(※画像はイメージです/PIXTA)

チームのリーダーには、人間関係の主導権を握り、仕事を円滑に進めるスキルが求められます。「この人であれば信頼できる」と、部下や取引先から思われるためのコミュニケーション術を紹介します。※本記事は、都丸哲弘氏の著書『どんな時代でも生き残る リーダーの仕事』(株式会社かざひの文庫)より一部を抜粋・再編集したものです。

「後出しのほうかがかっこいい」という考えは損をする

●人間関係は自分主体で主導権を握る

 

人間関係は、自分主体で動いたほうが得です。世の中は、誘われるのを待っている人が多いもの。日本には、飲み会には少し遅れて行ったほうがいい、という風潮さえあります。後出しのほうが、かっこいいという感覚があるのかもしれません。

 

でも、誘われることを待っていると、人の広がりを自分でコントロールできません。相手も選べません。

 

一方、誘う側になると、主導権を握ることができます。

 

「この人と会って話したい」と思えば、よほどの有名人ではない限り、会いに行ける時代です。

 

忘年会などの主催側には、それなりの労力をともないます。人をまとめたり、スケジュール管理したりなど…やらなければいけないことは意外とあります。ところが、得られる経験値はとても大きいのです。

 

ですから、自ら誘う側に立ったほうが得だと筆者は思います。

 

●放っておいても人間関係はできない

 

まわりからは「いろいろな人とよく会っていますよね」と言われますが、いまでも7割くらいは筆者から誘っています。この1、2年で「久しぶりに会いましょう」という連絡が増えましたが一番最初のきっかけは自分からつくったものがほとんど。放っておくだけでは、人間関係は生まれません。

 

もし受け身で、人間関係も改善したいと思うなら、自分から誘うことを意識してほしいのです。

 

誘われて、気分が悪くなる人はそういません。むしろ人は9割誘われたいもの。自分から9割誘うという気持ちで人と関わってみてください

 

人間関係を主導にしたいなら、誘う側に立つのが最短の道です。

5時間一緒に過ごすより、1時間で5回会ったほうがいい

●深くわかり合うには、時間ではなく頻度を高める

 

平時に人に会い続けること。これは、自戒も込めて言いたいことです。人と人とがコミュニケーションをとるうえで大切なことは、時間ではなく頻度。もし5時間一緒に過ごすのであれば、1時間で5回会ったほうがいい。

 

そのほうがお互いのことを深くわかり合えます。

 

平時に人と会うべきであるというのはまさにこのためです。

 

自分を知ってもらい、お互いに有益な関係であると思うには時間がかかりますが、困ったときにばかり頼っていては、そのような関係にはなれません

 

久しぶりに会ったのに突然頼み事をされたら、「なんとかしてあげたい」という気持ちにはなれないものです。

 

●平常心の状態で話せる機会があるほど、関係は深くなる

 

決して困り事を相談してはいけないという意味ではありません。困り事の相談をしたいから会うのは違う、と言いたいのです。

 

家族や友人に何かしてあげたくなるのは、関わる頻度が高いからです。頻度が高まれば高まるほど、関係性が深まります。だから、何かあったとき「協力しよう」と思えるのです。

 

会う頻度は高くなくても十分。半年に1回会っているだけで、お互いに親友だと思えるようになります

 

助けを求めていては、そのような関係にはなれません。お互いに平常心の状態で近況を話せるからいいのです。ぜひ「人と会うのは平時に」を実践してみてください。

 

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どんな時代でも生き残るリーダーの仕事

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都丸 哲弘

かざひの文庫

変化の激しい時代を迎え、多くの企業は生き残りをかけた熾烈な競争を強いられています。 昨日までの「王道」が今日には「時代遅れ」となることも珍しくない現代。正解のわからないゴールに向かって、進み続けるしかないリー…

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