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ピクテの「ハウスビュー」
萩野:ピクテ・マーケットラウンジへようこそ。PICTET投信投資顧問の萩野です。本日は弊社のグローバル資産運用部長・松元との対談です。それでは松元さん、よろしくお願いします。
松元:よろしくお願いします。
萩野:松元さんのことをご存じではない読者のために、まずは松元さんがどのようなことをしているのかを先に説明させていただきたいと思います。我々はPSUと呼んでいるのですが、ピクテには「ピクテ・ストラテジー・ユニット」といって、会社の運用部門における資産運用の戦略を決めるミーティング単位があります。そのメンバーとして松元さんも参加していて、日本での発言を求められたり、メンバーとオピニオンを交わしたりしています。今回松元さんをお呼びしたのは、ピクテのこれまでのマーケットに対するビューに変化が起きつつあるのかなという点を、臨場感を交えてお話していただけるかなと思ったからです。それでは松元さん、よろしくお願いします。
松元:はい、よろしくお願いします。
萩野:まず始めに、最近のPSUの方向性がどのようになっているのかを聞いてもいいでしょうか。
松元:PSU、正式には「ピクテ・ストラテジー・ユニット」という、ピクテのハウスビューを決める機関があるのですけども、株式に関して、実は2ヵ月前に「中立」へと少し引き下げました。それまでは強気なスタンスをずっと続けてきたのですが、中立へとギアを一旦シフトダウンしたという状況にあります。理由は2つありまして、1つはやはり今日のテーマでもある「インフレ懸念」。場合によっては、いずれかの段階でFRBがテーパリングに踏み切るのではないかという懸念が理由になっています。
萩野:2ヵ月前というと、4月の頭くらいから株式を“オーバーウェイト”…多めに持つというスタンスから、普通の、中立ポジションに落ち着いたということでしょうか。
松元:はい、そのとおりです。そのあと更にNASDAQが復活してきたり、S&Pも高値を更新したりという動きがあったものですから、タイミング的には若干早かったかもしれませんが、いずれにしても「高値警戒感を要する局面だ」というのがPSUのメッセージの1つになろうかと思っています。
萩野:そういった観点で、いま市場ではインフレが注目されていますよね。
松元:そうですね。まずはスライドをご覧いただきたいと思います。アメリカのインフレがだんだん上がってきているということなのですけれども…。
続きは【動画】へ ↓
<今回のトピック>
●ピクテの「ハウスビュー」
●市場が注目する“インフレ動向“
●需要>供給=価格上昇の流れ
●インフレを警戒すべき時期は何時ごろなのか?
●インフレ率1%~3%でPERが高い傾向
●5月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比5%上昇
●経済サイクルは今どの局面なのか?
●局面によって各資産のパフォーマンスには大きな差
●“備え”を意識した運用を始める
●まとめ
【動画/「今じゃない」ハウスビューを語る】
(2021年6月18日)
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「今じゃない」ハウスビューを語る』を参照)。
萩野 琢英
ピクテ投信投資顧問株式会社 代表取締役社長
松元 浩
ピクテ投信投資顧問株式会社 グローバル資産運用部長
日本経済の行方、米国株式市場、新NISA、オルタナティブ投資…
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