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円安を好みがちだが…「悪い円安」に注意
萩野:ピクテ・マーケット・ラウンジへようこそ。ピクテ投信投資顧問の萩野です。今日、市川さんと私でお話しさせていただきたいのが「悪い円安」。10月26日に市川さんがコメントを出されましたが、もっと詳しくお話をお伺いできればと思います。
市川:はい。このところ、円が113円台後半から114円台ということで、今年に入ってから105円、110円というところで動いていたんですけれども、ちょっと円安が進んできたかなという感じがあります。もともと、特に2010年、11年、12年あたりに相当な円高になり、これがデフレを加速させたこともありましたので、我々の頭の中には「円高=悪」というのが刷り込まれている部分があると思いますけども…。
萩野:そうですよね。
市川:ただ、冷静に考えてみると、たとえば日本の貿易収支は2000年代初頭くらいまでは大幅な黒字でしたので、円安になると、輸出については競争力として優位になると。そういうこともあって、円安を好む傾向が非常に強いんです。ただ今はですね、貿易収支はほぼトントンの状況になってきていますので、そういった中でずるずると円安になっているということは…。
続きは【動画】へ ↓
【動画/“悪い円安”に注意、高まる物価上昇圧力と資産運用の備え】
(2021年10月28日)
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『“悪い円安”に注意、高まる物価上昇圧力と資産運用の備え』を参照)。
萩野 琢英
ピクテ投信投資顧問株式会社 代表取締役社長
市川 眞一
ピクテ投信投資顧問株式会社 シニアフェロー
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