(※写真はイメージです/PIXTA)

投資のプロフェッショナルである機関投資家からも評判のピクテ投信投資顧問株式会社のマーケット情報。本連載では、社内外の投資のプロがマーケットの現状を語り合います。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報の動画番組を転載したものです。

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「タカ派」と「ハト派」に二分するFOMCメンバー

社内外の投資のプロをお招きし、今のマーケットを語り合う『Pictet Market Lounge』。第63回はピクテ投信投資顧問株式会社 運用・商品本部投資戦略部 ストラテジスト、梅澤利文氏との対談です。

 

塚本:皆さんこんにちは。ピクテ・マーケット・ラウンジへようこそ。ピクテ投信投資顧問の塚本です。本日はストラテジストの梅澤を招きまして、アメリカの金融政策、特に足元のインフレ、金利動向について考えていきたいと思います。

 

梅澤さんと言えば、非常に人気のコンテンツ『今日のヘッドライン』をほぼ毎日執筆されていらっしゃいますので、今日はまさに金融政策、金利、インフレといったところを深掘りしていければと考えています。

 

まずは足元、アメリカの金融政策ということで、9月に開催されたFOMCのまとめとして、どういったところがポイントになるでしょうか?

 

 

梅澤:そうですね、9月のFOMCのポイントということですと、FOMCの内部が2つに分かれている、ということだと思います。特にインフレを巡って2つの見方がある、と。1つは「タカ派」と言われる、金利の引き締めを選択する人たちで、タカ派の人たちはインフレが非常に差し迫った問題だということで、金融引き締めを早めたい。もう1つはハト派と言われているグループで、インフレについてはあくまで一過性の問題であるという見方をしているんじゃないかなと思っております。

 

塚本:そういったタカ派とハト派の違いがどこから来るのかということに関して、よく言われるのは、地区連銀の皆様は、その地域の足元のインフレの高まりをどうにかしろという圧力が結構かかってきているということで、彼らというのは、たとえば生産者物価も含めていろいろな物価全体の上昇を気にしている一方で、ハト派の、どちらかというと執行部のほうはまた違った視点でインフレを見ているというような…そんな感じになるんでしょうか。

 

梅澤:そうですね。非常にいいポイントでございまして、まずインフレと言っても実はいろんな尺度があり、生産者物価で測るインフレもございますし、一般的にインフレというと消費者物価指数で測るということになるんですけども、今のタカ派について言えば…。

 

続きはこちら ↓

 

<今回のトピック>

●9月のFOMCのポイント

●「タカ派」と「ハト派」に二分するFOMCメンバー

●想定以上に長引くインフレ懸念、その背景と影響は

●物価を見るポイント ①家賃 ②財の価格 ③賃金

●2.4兆ドルの「過剰貯蓄」は何処へ向かう?

●「賃金」の今後には課題が山積

●労働市場のミスマッチ…

●注目される9月の雇用統計

●金融政策の基本シナリオが変更される可能性は?

 

【動画/金融政策、金利、インフレ、その背景を徹底解説】

 

(2021年10月8日)

 

塚本 卓治

ピクテ投信投資顧問株式会社 投資戦略部長

 

梅澤 利文

ピクテ投信投資顧問株式会社

運用・商品本部投資戦略部 ストラテジスト

 

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