満足できる施設を選ぶポイントは5つある
ここまでに触れてきたような希望条件を整理する作業や提供される生活支援サービスの中身の確認などは、施設を選ぶ際に最低限行わなければならない確認項目です。
感動を味わえる介護施設に入居するためには、こうした施設選びの基本をおさえたうえで、さらにプラスアルファのチェックや注意が必要になります。具体的には、(1)食事、(2)空間、(3)スタッフ、(4)リスク管理、(5)経営哲学についても検討することが求められます。
(1)食事
施設生活において、食事は入浴やイベントと並んで、入居者が最も期待し楽しみにしているものです。万が一、食事サービスが十分ではない介護施設に入居してしまうと、感動や生きる喜びが失われることになりかねません。
(2)空間
施設の空間は入居者が快適な生活を送るうえで重要な意味をもちます。また、その中で行われるイベントやレクリエーションに対しても注意を払うことが必要です。
(3)スタッフ
介護職員をはじめとした現場のスタッフは施設側から提供されるさまざまなサービスの要となります。ハードやソフトがどれほど整っていても、スタッフの能力や教育制度とその質が不十分であれば、最適なサービスを受けて理想的な入居生活を送ることは困難です。
(4)リスク管理
介護施設には転倒事故の危険などさまざまなリスクがあります。リスク対策がおろそかな施設では、安全・安心な生活を送ることはできません。
(5)経営哲学
経営者が確固たる経営哲学をもたない施設は、経営や運営が将来的に行き詰まったり、サービスのクオリティが低下する恐れがあります。
これら5つのポイントをおさえたうえで、納得できる介護施設を選べば、日常の充実と生き甲斐、そして「感動」を味わえるベストな施設に入居できる可能性は格段に高まるでしょう。
上村 岩男
株式会社三英堂商事
代表取締役社長
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