介護付有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、地域密着型のグループホームを運営する株式会社三英堂商事の代表取締役社長・上村岩男氏が、介護施設を探す際のポイントについて解説します。

介護施設選びで「入居する前に」やっておきたいこと

さらにもし可能であれば、見学だけでなく、是非、体験入居も試みてください。体験入居とは、一定期間、例えば3日間から一週間程度宿泊しながら、施設での生活を実際に体験してみることです。

 

施設はそれぞれ個性や特徴、運営方針に差異があり、Aさんには合致したとしても、Bさんにはあわないということがあり得ます。

 

そうした個人的なあう、あわないの感覚は、実際に施設を利用してみなければ分からないところがあります。

 

入居候補先をいくつかに絞り込み、それぞれの施設に体験入居してみることで、「どの施設が自分にとってベストなのか」をより的確に判断することが可能となるはずです。体験入居の有無や利用可能日数、費用などについては施設に問い合わせれば、詳しく教えてもらえるでしょう。

「開設年月日」をチェックする理由

それから、施設の基本事項を確認するときに、意外と見落としがちなのが開設年月日です。入居者の立場からすれば、施設の設備等は新しければ新しいほど好ましく思えるかもしれません。例えば施設がオープンしたのが半年前であれば、ピカピカの新築で確かに見栄えはいいでしょう。

 

しかし、働いているスタッフは施設長も含めてその施設ではまだ半年の経験しかありません。そのため、施設運営に関して完璧とはいえないところもあるかもしれません。

 

逆に、開設から10年、15年、20年と長い年月を経ているということは、施設運営に関してそれだけ経験値と運営ノウハウを積んでいることを意味するはずです。介護職員も十分なトレーニングを受けているでしょうから、そうした観点からはむしろ安心できるといえるでしょう。

 

もちろん開設期間が長いから無条件にいいとは限らないので、前述した体験入居などを通じてしっかりと中身を確認する必要はありますが、施設を選ぶ一応の目安としてはそのような判断ができます。

 

 

上村 岩男

株式会社三英堂商事

代表取締役社長

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

本連載は、『人生の最後を「感動」で締めくくる! 介護施設選び5つのポイント』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・編集したものです。

人生の最後を「感動」で締めくくる! 介護施設選び5つのポイント

人生の最後を「感動」で締めくくる! 介護施設選び5つのポイント

上村 岩男

幻冬舎MC

高齢化が進み、人生100年時代といわれる今、介護施設の利用者は年々増え続けています。 介護施設の利用がごく当たり前となっている状況のなかで、高齢者やその家族にとって非常に大きなテーマとなっているのが施設選びを検討…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録