(※画像はイメージです/PIXTA)

年金手帳はふだん使わないものですが、どこにあるか把握しているでしょうか? 会社が保管していることもあるので、定年前に必ず確認しておきましょう。その他、失業等給付を受けるための「離職票がいつもらえるか」や、返却物など、確認すべきことは多様です。定年一ヵ月前から行うべき準備を見ていきましょう。※本連載は、長尾義弘氏、中島典子氏の共著『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

紛失しても再交付はできる!「年金手帳」の状態を確認

年金手帳とは、厚生年金保険や国民年金に加入したときに交付される手帳です。平成8年までの加入者はオレンジ色、それ以降に加入した人は青色の手帳になります。

 

年金手帳は年金を請求する際に、必要となる大事なものです。実際の請求は数年先でも、年金事務所で相談などをする際にも使います。この機会に確認しておきたい大切なポイントだといえます。

 

オレンジ色を何冊も持っている人は、なくさないようにしましょう。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

また、年金手帳に「雇用保険被保険者証」が一緒に綴じてあることがあります。これも年金の手続きに必要ですので、きちんと保管しておいてください。

 

本来、年金手帳は自分で管理しておくものなのですが、なかには「年金手帳なんて見たことがない」と焦った人もいるかもしれません。こういう場合は、まず勤務先に確認しましょう。会社が社員の手帳を保管していることもあります。会社が保管しているのであれば、退職前に受け取ってください。

 

年金手帳を手にしたら、記載された氏名や生年月日をチェックしましょう。もし、誤りがあったときには、すみやかに訂正を行います。とくに、結婚後に姓が変わっている場合などは注意が必要です。

 

まだ勤めている間は事業主に変更する箇所を申し出ます。退職したあとなら、住所地の年金事務所で手続きをします。

 

ところで、ふだんは年金手帳を使いません。そのため、どこにしまったか忘れた、あるいは紛失してしまったというケースも考えられます。

 

「真面目に保険料を納めてきたのに、年金がもらえない!」と、パニックに陥ってしまうかもしれませんが、大丈夫。ちゃんと救済策があります。

 

紛失したり、ひどく汚してしまったりした場合には、再交付を受けることが可能です。

 

在職中なら勤務先を通じて、もしくは事業所を管轄する年金事務所へ「年金手帳再交付申請書」を提出します。退職しているのであれば、最寄りの年金事務所またはねんきんダイヤルで手続きをしてください。

 

オレンジ色の年金手帳や厚生年金被保険者証(昭和49年10月までに入社して厚生年金に加入した場合に交付)を紛失したときは、年金事務所へ行って相談をしましょう。

 

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