定年に向けた準備は50代から始めておくべきだという。老後生活を豊かに過ごすためには、「お金」の問題をどうしても解決する必要があります。何とかなると目を背けていても逃げられません。自分の家計がどんな状態なのか、現状を把握することが対策の第一歩になります。※本連載は、長尾義弘氏、中島典子氏の共著『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

定年後のライフイベントの予測と見極めを!

定年退職してもすぐに再就職する予定なら、ゆったりライフを送れるのはもう少し先の話になります。

 

けれど、リタイアしたあとは仕事に追われる日々から解放され、自由な時間を過ごすことができます。あれもやりたい、これも挑戦してみたいと、さまざまな計画を思い描いているのではないでしょうか。

 

ここで、定年後に起こるライフイベントを書き出してみましょう。ただし、やりたいことだけではなく、やるべきことも加えます。たとえば、築年数が経った家は大規模な改修が必要かもしれません。こういったものも大事なライフイベントです。

 

ライフイベントの一例はというと…。

 

●住宅のリフォーム

●家の住み替え

●子どもの結婚

●出産

●旅行

●レジャー

●車の買い替え

●親の介護

 

さらに、それぞれ金額を書き込みます。こうすると、計画がいきなり現実味を帯びてきたのではありませんか。やりたいことが満載でも、老後資金を使い切っては元も子もありません。

 

退職金というまとまった金額を手にしたせいで気が大きくなり、無駄遣いをしてしまったケースは少なからずあります。

 

孫かわいさに老後資金を使って教育資金贈与をした揚げ句、自分たちの生活が苦しくなったという話も聞きました。

 

何をするにもお金がかかり、手持ちのお金は無尽蔵ではないのです。あれもこれもと無計画に手を出していたら、大事な老後資金が底をついてしまいます。

 

ライフイベントを考える作業は、自分にできる範囲を見極めることにつながります。項目と金額を見比べて、何度も見直しが必要かもしれません。そのなかから優先順位が高い項目を残していきましょう。

 

 

長尾 義弘

ファイナンシャルプランナー、AFP

 

中島 典子

税理士、社会保険労務士、CFP

 

 

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金持ち定年、貧乏定年

金持ち定年、貧乏定年

長尾 義弘
中島 典子

実務教育出版

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