病院数、病床数も世界トップクラスの日本だが…
新型コロナウイルスのワクチン接種のゴタゴタが続いています。政府は高齢者接種を7月に終わらせたいとしていますが、多くの自治体が「それは無理!」と白旗状態。誰も経験したことがないことですから、初めから上手くいかないことは誰もが薄々感じていたこと。それでもコロナ禍の収束の期待感もあり、多くの人が苛立ちを隠せません。
そもそも新型コロナ対策においては、日本は後手にまわるシーンが多くありました。その枕詞には、「医療先進国なのに……」とついて回りましたが、実際のところはどうなのでしょうか。日本と世界を比べてみましょう。
まず人口100万人当たりの「病院数」。「日本」は66.21で主要国中、第2位。トップは「韓国」で75.99です。
■主要国「人口当たりの病院数」トップ10
第1位「韓国」75.99
第2位「日本」66.21
第3位「オーストラリア」53.94
第4位「フランス」45.43
第5位「フィンランド」43.69
第6位「ドイツ」37.31
第7位「メキシコ」36.94
第8位「ニュージーランド」34.09
第9位「リトアニア」33.91第10位「ポーランド」33.6
出所:OECD
次に人口1000人当たりの「病床数」を見てみると、「日本」は12.98で、2位の韓国と僅差ではありますが、主要国中トップです。
■主要国「人口当たりの病院数」トップ10
第1位「日本」12.98
第2位「韓国」12.43
第3位「ドイツ」8.00
第4位「オーストリア」7.27
第5位「ロシア」7.12
第6位「ハンガリー」7.01
第7位「チェコ」6.62
第8位「ポーランド」6.54
第9位「リトアニア」6.43
第10位「フランス」5.91
出所:OECD
では医師の数はどうでしょうか。人口1000人当たり、日本は2.49。38の主要国のうち31位と、下位に甘んじています。
■主要国「人口1000人当たりの医師数」トップ10
第1位「オーストリア」5.24
第2位「ノルウェー」4.81
第3位「リトアニア」4.6
第4位「スイス」4.34
第5位「ドイツ」4.31
第6位「スウェーデン」4.27
第7位「デンマーク」4.19
第8位「ロシア」4.09
第9位「チェコ」4.04
第10位「スペイン」4.02
…
第31位「日本」2.49
出所:OECD
もうひとつ、看護師の数を見ていきましょう。人口1000人当たり、日本は11.72で主要国で9位。医師に対して看護師は上位にランクインします。
■主要国「人口1000人当たりの看護師数」トップ10
第1位「ノルウェー」17.74
第2位「スイス」17.59
第3位「アイスランド」14.67
第4位「フィンランド」14.26
第5位「ドイツ」13.22
第6位「アイルランド」12.88
第7位「オーストラリア」11.92
第8位「米国」11.89
第9位「日本」11.76
第10位「ルクセンブルク」11.72
出所:OECD
このように見ていくと、ハードの充実ぶりは日本は世界でもトップクラスですが、人的リソースは貧弱、特に医師については不足している状況が見えてきました。
新型コロナウイルスのワクチン接種も遅々として進まないのは、“医師不足”という一面があることが、このランキングからも分かります。
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